あらすじ
“伝説の学連選抜”を駆けた男たちが箱根駅伝に帰ってきた――名手・堂場瞬一が放つ青春駅伝小説のベストセラーシリーズ、集大成的傑作!
箱根駅伝本戦出場を逃した大学から「関東学生連合」として選ばれた16人。
刻んだタイムが公式記録に残らない矛盾に揺れながら、選手たちは己の誇りと向き合い、東京~箱根間往復217.1kmを一本の襷でつなぐ戦いに挑む。
彼らを率いるのは17年前「学連選抜」の一員だった天才ランナー・山城悟。
そして山城が襷をつないだアンカーの浦大地が、優勝候補・城南大の監督として立ちはだかる。
名将と呼ばれる浦だが、大学側との確執で大会後の退任が囁かれていた……。
選手たちの葛藤と、監督二人の絆が交錯するとき、箱根路に2日間だけの特別なドラマが幕を開ける――! 堂場瞬一著作200冊記念作品。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「一つずつ目標を達成していけば、手が届かないと思った夢も、いつかは目標になる。夢は叶わないけど、目標は叶う。夢を目標にできるかどうかは、お前らの頑張り次第だ。何も諦めるなよ」
夢が叶った人は、思わぬ偶然の幸運に恵まれる。叶わない人は、偶然の不幸にやられることもあるわけだ。
浦監督「人を動かそうと思って考えても、言葉は出てこない。自然に出てきた言葉こそ、人を動かす」
5区清見
監督なんか、関係ないのかもしれない。走るのは俺たちなんだから。そう、走るのは俺たち。他に余計なことは考えなくてよかったんだ。これで陸上をやめるとか、学生連合で勝つとか負けるとか、そんなこともどうでもいい。最高の走りができた。それで十分じゃないか。
「ごめん」と言われたら反応しないと。北川には、自分を卑下して終わって欲しくない。
「ありがとう!」
言葉の力。スピードを緩める北川の顔に、やっと笑顔が浮かんだ。
「走ろう」山城が三人の顔を順番に見た。「一緒に走ろう。俺たちはチームだから」