あらすじ
第4回小学館ライトノベル大賞奨励賞受賞作!デビュー
ルルル文庫に大型新人登場!
物の怪憑きと忌み嫌われる姫、お蝶。石田三成と出会ったことで、胸を張って自分自身を誇れるようになった。三成への感謝の気持ちが、いつしか身を焦がすような恋心に変わってゆく。しかし、戦国という非情な時代に二人は引き裂れ・・・。
一方、幼い頃から、お蝶に恋していた男・本多忠純。自分の愛する人、三成以外受け入れられないお蝶の頑なな心を、どうにか解かしたいと切に願うが、想いは、なかなか叶えられず・・・。3人の男女の波乱の歴史ラブロマンス。第4回小学館ライトノベル大賞奨励賞受賞作。戦国の世の恋物語を艶やかに、そして感動的に描き出した渾身のストーリー!歴史好きな方も、恋愛物語が好きな方も大満足できる1冊です!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今流行の逆ハーレムものは片方本命、片方当て馬がデフォですが、これは正真正銘ヒーロー2人体制。ヒロインもいい子ですしねー。作中で流れる時間が結構長いんですが、文章になっていない空白区間の姫さま想像すると健気で切ない。。。
ゆるゆる流れる時間の中でそれでも変化するものと変わらないものと、お城の塀の外側での激動とがいい感じに交差して、思いがけなく良作に出会った気分です。
次の作者様の作品楽しみだー。
Posted by ブクログ
日本史でも出てくる石田三成と秀吉の家臣の娘、お蝶。あと、徳川秀吉の家臣の息子である本多忠純のお話です。
正直、歴史上の人物ものの作品って、結果が分かっているっていうか、石田三成が死んでしまうのも分かっていることだったので、ハッピーエンドではないんだろなって思ってましたけど、意外と読めました。
三成が亡くなる前にお蝶に宛てた手紙の内容とかは、ちょっと切なくなりました。自分が死ぬのが分かっていて、お蝶を受け入れなかった三成が実はこんな風に思っていたのかって。
三成が処刑されて、普通はそこで終わりそうですが、この物語はこういうノベルには珍しく、主人公が別の男性を愛するようになります。ちょっとラブ度は低めで、物の怪を見るという力は話に必要なのかなって想うところもありましたけど、たまにはこんなのもよいかなと想いました。