あらすじ
◎集中するには短く、気を緩めるには長すぎる
「半端な隙間時間」の戦略書
◎ついやり過ごしてしまう小さな時間は
生涯で1万時間!
・会議が開始1時間前に急遽リスケになった
・想定よりも15分早くタスクを処理できた
・商談のアポイント場所に20分早く着いた
・出張先で、夜の会食まで時間が空いた
このように、1日の中には意外と多くの
「キリの悪い隙間時間」が存在します。
こうした隙間時間をうまく使えず、
もどかしい思いを抱くことも
多いのではないでしょうか。
5分、10分の細切れ時間から、
30分、1時間単位の
ある程度まとまった時間まで——。
1日あたり1時間もの隙間時間が
生まれていることも珍しくありません。
1か月で20営業日あったとして、
1日1時間の隙間時間が発生すると、
1年でおよそ10日分の
隙間時間が発生することになります。
これを大卒の人が
定年退職まで働く年数で計算すると、
なんとその時間は
1万時間
にもなるのです。
●隙間時間は4つのパターンしかない
本書では、1日に生まれる隙間時間を
以下の4つに分類し、
それぞれに最適化された活用法を提案します。
①突発型×集中しやすい時間
②突発型×集中しにくい時間
③予測型×集中しやすい時間
④予測型×集中しにくい時間
本書は「隙間時間を有効活用できなかった」という
後悔や罪悪感を取り払い、
現実的で持続可能な時間活用法を
提案する一冊です。
著者は、コンサルティングファームでの
激務からの脱却を経験。
ビジネススクールでのコンテンツ開発や講師も担う
現役コンサルタントであり、
年間300冊以上のビジネス書を
読み込む読書家でもあります。
本書は、著者自身が血肉としてきた経験と
約20本の学術論文を参照。
時間管理術の専門書に加えて
経営戦略の理論書も参考にし、
可能な限り再現性の高い方法論として
体系化しています。
【目次より】
第1章 キリの悪い隙間時間を溶かすものの正体
第2章 キリの悪い隙間時間を有効活用するための戦略
第3章 急に失った時間を取り戻すための戦略
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「急に会議がなくかり30分の時間ができた」
この時間をどう使うか?
「なんとなく未返信のメールを返す」「少し手をつけていた資料作りに戻るのはもったいない」のは勿体ないと心底教えてくれる。
隙間時間だけでまるまる1冊深堀してる本は初めて読んだが、これは残りの人生における隙間時間の総量を考えると今読めて本当によかった。
心からおすすめしたい。
Posted by ブクログ
時間関連の本ではあるが、隙間時間の活用方法に特化した書籍。
これだけ隙間時間の活用方法を説いた本は出会ったことはなかった。
中でも隙間時間の原因を
①急に発生した時間なのか(突発型)
②予測できた時間なのか(予測型)
③環境は集中できるのか
④ 〃 できないのか
の4つのパターンに絞った対応を示していて参考になった。
隙間時間を攻略するには、その時間の特性を理解した上で、予め具体的(2章のイフゼンルール)に何を実行するのか考えておくことが重要だとわかった。何も決めておかないと、時間の浪費に繋がってしまうからである。
4つのパターンから気付くことは、『集中ができない環境(場所や感情)では、繋ぎの仕事をする』ことだと解釈した。著者自身も、ほとんど対策を考えていない点や、実際そのような立場となった時に、効率的に物事を進めることができないのだと感じる。脳の特性を理解した上で割り切ることも大切か。
また、スイッチングコストについて、作業を切り替える時にエネルギーが消費しているのは知らなかったので、この脳の特性も理解した上で仕事にあたりたい。
3章では、失った時間を取り戻すための戦略についても記されている。
内容が現実的で、解決できることとできないのことを明確に線引きして解説している。
心に残ったのは、仕事を断ることができるのは『選択肢を持った人間だけ』という言葉。
嫌いな仕事をやりたくなければ、Noという。だけど、Noと言ったら辞めていいよと言われる。そうならないためにも、会社にとって唯一無二の存在であり、転職できるだけのスキルが必要だということ。
このレベルまできてようやくNoといえる。
そのレベルに達するまでは、嫌なことでも全て受け入れる修行期間と思う。という部分も共感できた。
以下メモ
①突発×集中◯
➡︎クリエイティブなことに着手。以前からやりたかったこと
②突発×集中✖️
➡︎軽めのタスク(スケジュールチェック、タスク整理)
③予測×集中◯
➡︎中断されてもいい内容(読み物、勉強)
④予測×集中✖️
➡︎軽いタスク、瞑想、走る、気になっていることに着手
Posted by ブクログ
ずっとモヤモヤしていたスキマ時間の使い方がジャストで解決しそうだと思って購入。
スキマ時間をうまく活用するためにはどうしたら良いか?
まずはスキマ時間と言っても、どういう類でできた時間か認識する必要がある。その種類によって最適な使い方も変わってくる。
具体的には突発的か予測できたか×集中しやすいか、集中しにくいかの四象限に分類する。
例えば、突発的にできた集中しやすい状況(1時間程度)であれば、未着手で難易度の高いタスクをやる。
こんな感じで分類ごとに適してるタスクが書かれているので後は普段からどういうタスクがあって、これはどういう類いのタスクかだけ分類しておけば後はやるだけ。
その他にも集中するためのTipsなどが書かれており、実行に移しやすいのも良かった。
Posted by ブクログ
忙しい毎日の中で、ふとした隙間時間の使い方で差がつくんだなと実感できる一冊。
仕事も家族もで手いっぱいだけど、この本を読んで、無理に時間を埋めるのではなく、ちょっとした中途半端な時間を「休憩」や「整理」にあてることの大切さを知った。具体的な対処法が多く、実践しやすいのもありがたい。急な予定変更や中断があっても、気持ちを切り替えて仕事や家事に戻る習慣がつくから、ついイライラしがちな日常が少し穏やかになった気がする。
目の前の時間の使い方を見直すだけで、生活に余裕と安心感が生まれる。日々の生活に追われる中でも、シンプルで心理的にも負担にならない時間術は、忙しい自分にもぴったりだった。これからも少しずつ取り入れていきたいと思う。