あらすじ
「学んだ知識を自分のものにしていく。そこに喜びがうまれてこないだろうか」。自由で愛にあふれ、厳しくも温かい孔子の人間像が、弟子たちとの迫真の対話を通して浮かび上がる。伊藤仁斎、荻生徂徠をはじめ、日本で長い間親しまれ、受容されてきた論語に新風を吹き込む現代語訳。仏訳、英訳、現代中国語訳『論語』などを踏まえ、かつてない世界文学的な視点からの果敢な註釈を添えて刊行。「生きるヒントとなる索引」付き。
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Posted by ブクログ
「仁」(他者への思いやり・愛)と、それを表現するためのカタチである「礼」。この二つが、人として生きるうえでいかに不可欠な両輪であるか――本作の根底に流れるこの哲学に触れ、改めてこれを自分の生き方の軸に据えようと確信・決断した。
本作は単なる古い道徳の教科書などではなく、生々しいほどに実践的な人生の指針である。特に以下の二つの言葉は、あまりにも本質を突いていて名言すぎる。
「学んで思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし」
知識のインプットと思考というアウトプット。このバランスの重要性を突いた言葉は、現代の情報社会を生きる我々にこそ深く刺さる。
「四十にして惑わず、五十にして天命を知る…七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず」
この究極の人生ロードマップの重みがひしひしとリアルに迫ってくる。迷いなく歩み、いずれ訪れる「天命」に向かって自己を磨き続けること。そして最終的には、心のまま自然体でありながらも決して人の道を踏み外さない境地に至ること。
これらの教えをただの「古典の知識」として消費するのではなく、日々の行動と思考にしっかりと落とし込み、深く肝に銘じて生きていきたい。