あらすじ
「レシート」とは、自分の人生を映し出す鏡。そこには、買ったものと値段だけでなく、行動の履歴、自分の価値観がつまっています。本書は、そのレシートを使い、一生お金に困らない人生の手に入れ方を解説しました。方法はカンタン。買い物をしたら、忘れずにレシートをもらい、一箇所に集め、一日一回そのレシートを眺めるだけ。それを繰り返すことで、自分の暮らしのサイズがどれくらいかを知り、どれだけならば使っていいのかいけないのかを体感として蓄積させていくのです。お金に恵まれる人は、お金に対しての基本的なセンスがある人。レシートを捨てるかもらうかが、今後幸せにお金を使うことのできる人生になるかどうかを決定づけるのです。
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Posted by ブクログ
チェック項目11箇所。レシートは、人生を「お金」の面から明らかにしてくれるものであり、人生を映し出す鏡だと言っても過言ではありません、そのため、レシートを集めて見直すだけで、お金の使い方に変化が生じるのです。レシートは、毎日お財布から取り出し、ざっと見直したら封筒に入れていきましょう、①会社経費を現金で支払って立て替えた分、②会社経費をクレジットカードで支払って立て替えた分、③自分のお財布から現金で支払った分、④自分のクレジットカードで支払った分や預金からの引落にした分。「無駄遣いして楽しかった~」と感じるようなケースは、ここでいう無駄遣いではありません、「購入しなくてよかった」「他のものを買えばよかった」など、満足につながらなかったお金の使い方のことです。すべてのレシートを集めるからこそ、支出のすべてをレシートによって「見える化」でき、見直すことも可能になるのです、それだけではありません、レシートをもらえない支出についてメモを取るという作業自体が、無駄遣い撃退につながるのです。気をつけないと私たちは、たくさんの無駄遣いを、「必要だから」と片付けてしまいがちです。無駄遣いをなくすことは、生活を窮屈にしようという意味ではありません、たいして欲しくもないものに、お金を使っているかもしれない、それなら、その無駄を排除することで、もっと楽しくお金を使えるのではないか、という提案なのです。大切なのは夫婦の価値観をすり合わせて、いざというときにきちんと暮らせる生活費の額を把握すること、それぞれ自分が生きるために何が必要だと考えているのかを相手に知らせることで、互いの理解を深めるしかありません。自分のお金を「贅沢」に使うのもその人の自由、限られたお金を思いっきり贅沢に使うのも、素敵な使い方だと思います、大切なのは、贅沢であるかどうかは、世間が決めることではなく、自分で決めるということ。無駄遣いをなくす、節約する、というと、「お金を使わない」というネガティブなイメージが強いように感じます、でも、その本質は、「投資にならない使い方をしない」「投資効果の高い使い方をする」ということなのです。5つの質問で自分の価値観を浮き彫りにする、①衣食住のどれを重視しますか?②とてもおいしいけれど内装がいまいちのレストラン、お店の雰囲気はすごくいいけれど味はいまいちのレストラン、どちらに入りますか?③お金と時間、どちらももらえるとしたらどちらが欲しいですか?④今苦労して将来ラクをするのと、今を楽しんで将来苦労するのと、どちらを望みますか?⑤「得」になるようにお金を使うこと、「楽しく」なるようにお金を使うこと、どちらが好きですか? 、大切なのは、持ち家と賃貸ではどちらが得か、という議論ではなく、家に何を求めているか、という点なのです、損得よりも「どうしたいのか」という自分の気持ちと向き合わなければ、人生が損得だけで定義されてしまうのです。