あらすじ
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東京電力パワーグリッドの「MESH構想」とNTTの「IOWN構想」を統合し、電力(ワット)と情報通信(ビット)を連携させる壮大な未来戦略を体系的に解説します。
情報通信技術と電力インフラの新たな融合モデルに関心のある政策立案者、電力・通信事業者、再エネや産業界の実務家・研究者まで、幅広い読者にとって価値ある一冊です。
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Posted by ブクログ
タイトルのワットビット連携に関する考え方について学び整理するために読書
タイトルの全貌に触れられているが、網羅的ながら、浅く広く感は感じてしまった。
ただ、全容をキャッチアップするにはとてもよい本。
メモ
•ワットビット連携を支える基礎技術
•エネルギー需給最適化やictインフラのグリーン化
•先進事例や政策動向
•電力網は同時同量の原則。安定性と信頼性最重要。
•同時同量を実現する技術
精緻な需要予測
発電計画と出力調整
•スマートグリッドのメリット
電力供給安定化と信頼性向上
再エネ導入促進
環境負荷低減
•スマートグリッドの課題
導入コスト
セキュリティリスク
プライバシー保護
標準化の遅れ
制度設計と規制緩和
•出力制御の課題
電力系統の増強
蓄電システムの導入
発電予測技術の向上
VPP
•再エネと蓄電池
出力変動の標準化
余剰電力の有効活用
系統安定化サービス
•代表的な蓄電技術
リチウムイオン電池
ナトリウム硫黄電池 温度管理と安全対策必要
・ワットビット連携に関するデータ
スマート電力量メーターからの計測データ
センサーデータ
気象データ、設備データ、市場データ
・IOWNを構成する主要技術
オールフォトニクスネットワーク(APN)可能な限り光信号を利用
デジタルツインコンピューティング デジタルコピーでの演算基盤
コグにティブファウンデーション NW全体の管理基盤
・IOWNがもたらす未来
スマートシティ、遠隔医療、新たなエンタメ、産業革新、環境負荷低減
・ワットビット連携以前
xEMS(ビル・家庭・向上・地域)
エネルギー見える化・最適制御・DR対応・分析・遠隔監視操作
DR
電力需給バランス調整 需要抑制、需要創出
需要創出ばEV充電、蓄電池充電、水素製造など
VPPと市場
地域分散するDERを束めて一つの発電所のように機能させるもの
DERは再エネ発電設備、エネルギー貯蔵システム、自家発電設備
需給調整市場と容量市場
需給調整市場は電力同時同量の調整力を取引
容量市場は必要な供給力を確保する目的で創設
将来の日本の電力供給力を確保する市場
4年後の供給力を対象にオークション
EVとの連携 V2X可能性
EVは動型の電力供給装置、移動する蓄電池的要素も
スマートシティでの地域エネルギー最適化
・ワットビット連携の今
日本
脱炭素先行地域
配電ライセンス 地域事業者も参入可能に
ワットビット連携官民懇談会
GX2040リーダーズサミット
海外
ドイツVPPと地域エネルギー市場の進展
アメリカDERの高度活用とマイクログリッド
デンマークスマートシティと地域熱供給との連携
豪州 家庭用太陽光発電とVPPの急速普及
・データセンターの分散化と電力最適化
その背景
AI処理負荷の増大と電力消費
再エネ活用と系統安定化
データ処理の低遅延か(エッジコンピューティング)
レジリエンスの向上
分散型DC構想
小規模モジュール型DC多数分散配置
AI処理に最適化
エネルギー連携機能の具備
分散型DCにおけるワットビット連携
電力需給に応じた処理負荷の最適配置
DCのDRリソース化
VPPリソースとしての活用
AIを活用したエネマネ
排熱の有効活用 温水供給、農業ハウス暖房
・ワットビット連携が生み出す新ビジネスとエコシステム
個別契約で長期安定性を維持しつつ、市場調達で価格弾力性を利用
電力ポートフォリオが必要に。
需給責任のビジネスか
需要か自ら需給計画と電力調整または
需給調整BaaS(Balance as a service)提供
データに関連した三つの視点
セキュリティ 守る
プライバシー 配慮する
ソブリンティ 支配統制する
•machine learning energy system holistic
MESH構想
•ワットビットの第一弾
プラットフォーム化お仕様標準化