あらすじ
第一次世界大戦後、欧米列強に技術で遅れていた日本は、敗戦国ドイツの開発したロケット技術に目をつける。
海軍軍縮条約に苦しむ日本は様々な試行錯誤の末、新型戦車や自走砲、ジェットエンジンを応用した高速空母、そしてロケット弾を主武装とする新型巨大戦艦「大和」を完成させる。
大戦後の各国の思惑が複雑に絡まり合い、世界情勢の緊張が高まるなか、ついにドイツがポーランドに侵攻、引きずられるようにして日本も戦乱の渦に巻き込まれていく。
戦艦大和擁する臨時南遣艦隊は、南洋にて英艦隊と激突、空母龍驤を失ったものの英新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズを含む三隻を撃破するのだが…。
大乱前夜、新たなる大和の活躍!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ロケット技術に力を入れた日本が直面する第二次世界大戦を描いた作品。
今作では、史実とは異なる、やや複雑な国際情勢下での戦争が描かれるようで、満州事変に絡む国連脱退はなく、なんと永田鉄山が生存。永田鉄山が出てくる作品なんてかなり久しぶりじゃなかろうか。
また、ロケット弾開発に絡めるという過程のためとはいえ、張鼓峰事件を描かれてるというのも珍しい。
それに満州国やヴィシー・フランスのニューカレドニアがキーパーソンとなるのも面白い舞台装置となっている。
林作品お得意の、一つの技術からそれに付随する別の技術の開発や発想、登場が促進される展開は相変わらず。
お馴染みのトラックに砲を積んだ自走砲や、5000トンほどの排水量でその気になれば武装可能な高速輸送艦も登場。ジェット機開発、高度一万を飛行できる偵察機の活躍や、生産構造改革など、過去作にあったような展開もあるけど、特に問題ではないだろう。