あらすじ
全員で逃げ切ろうね?
女性専用のDVシェルターを、“正義”を振りかざす暴徒が襲った。
傷を抱え施設に逃れてきた女性たちは、互いに手を取り合った――はずだった。
一人の死体が見つかるまでは……。
善意に潜む加虐性が露わになる極限の密室劇
体内の警報が、けたたましい音で鳴りはじめる。
――これ、まずいやつだ。はじまったんだ。
十代で人気を博した元俳優の宮原鞆子は、支配的な母親と世間が抱くイメージに苦しみ、睡眠薬依存症に陥った。入居する女性専用の回復支援施設には、夫のDVから逃れた母子も身を寄せていた。
ある晩、歪んだ正義を掲げた暴徒が、依存症の母親から子供を“奪還”しようと施設を襲撃する。かつて演じた孤島のサバイバルドラマ『シャングリラ』の完璧なヒロインと自分との落差に苦しみ、自らを否定し続けてきた鞆子は、入居者と子供たちを守るため立ち上がる。
だが、逃げ惑う施設内で入居者の死体が見つかり、仲間への疑心が生まれ……。
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Posted by ブクログ
櫛木さん今回も最高でした、一気読み!
DVシェルターについてあまり知らなかったので、
バラバラだった場面、人物たちがじわじわと繋がっていくところがワクワクしたし心地よかった。依存症患者、DV被害者、親権を奪われた人たちの苦悩。自分の都合の良いように記憶を改竄させてしまう人達の心の流れ。ネットに脅さられて暴徒化してしまう一般人。心動きとか細かく、どうしてこんなにその人たちの気持ちが分かるんだろうって思った。
読んでいて楽しかった。