あらすじ
「努力は実る」「夢は叶う」。
子どもの頃に信じていたあの言葉は、優しい嘘だったのかもしれない。
現実には、努力は実らず、愛は届かず、善意は踏みにじられる。
たくさん傷ついてきた。
その痛みがわかるからこそ、あなたはどこまでも優しい。
「自分が折れればいい」と笑って、
何食わぬ顔で今日を暮らす不器用なあなたへ。
報われなくてもいい。認められなくても、いい。
誰かに愛されるより先に、まずはこんな自分を愛せますように。
大ヒット『それでも光に手を伸ばす』のPayao、待望の新作。
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Posted by ブクログ
はじめて、今のわたし、今までのわたし、これからのわたしを、認めてくれる本だった。
ぜひ、自分に、自分が大切にしたい誰かに、自分が関わる人に、そうしてあげたい、と思えることが書かれていた。
Posted by ブクログ
前作の『それでも光に手を伸ばす』も大好きでしたが、個人的には今回の『欠けたまま満ちる』のほうが、さらに好きでした。
前作が、苦しい夜の中でそっと手を差し伸べてくれるような本だとしたら、今作は、傷や欠けた部分を無理に治そうとせず、そのまま一緒に生きていく方法を教えてくれるような本でした。
読んでいて何度も、「ああ、このままでもいいのかもしれない」と思えました。強くならなくても、全部を乗り越えなくても、完璧に立ち直らなくてもいい。欠けた部分を抱えたまま、それでも人はちゃんと満ちていける。
Payaoさんの文章は、きれいごとだけではなく、弱さや寂しさまでちゃんと知っている人の言葉だから、すっと心に入ってきます。ページをめくるたびに、自分でも言葉にできなかった気持ちを代わりに見つけてもらったような感覚がありました。
前作が好きだった人にはもちろん読んでほしいですし、今ちょっとだけ生きることに疲れている人にも、そっと渡したくなる一冊です。
前作より、さらに好きでした。
Posted by ブクログ
毎日寝る前に読んだ。気分が落ちて仕方がなかった時にたまたまサイン入り本が売られていて、それがこの本だった。普段読まないタイプのエッセイだったけど、買ってよかった。悩んでいるのは自分だけじゃないって思えた。
Posted by ブクログ
注釈
優しさとは感情ではなく、美意識なのかもしれないと思った。その人のそばにいると、こちらの心まで凪いでいく。
誰かに優しくしたいから優しくする、というより、自分が自分を嫌いになるような振る舞いを、できるだけ選ばない。たぶん、それだけなのだ。嫌なことを言った口も、誰かを見下した目も、そのあとずっと、自分の身体についてくる。眠るときも、朝、顔を洗うときも、そんな自分と一緒にいなければならない。
Posted by ブクログ
著者は物事を両面から柔軟に捉え、言葉に変換する。それは経験だけじゃなく、想像力の豊かさも必要で、誰もが出来ることではない。
正しさより心が動く方へ。未来を見通すより今を見つめる。
様々な感情を抱き生きる人たちへ、気づきを与えてくれる贈り物のようでした。
前作もだけど、言葉選びのセンスが素敵。
Posted by ブクログ
【人間関係に悩み、ひとり反省してしまう人
自分を犠牲にして他人を優先してしまう人】向け
人と関わって傷いた日々も、無駄ではないのだと肯定してくれる本。
どれだけ自分と向き合い続けてきたか、その深さが深ければ深いほど、他人を思い大切にできるのだという言葉に今の自分が肯定されているようで嬉しい。
大人になって魅力を感じる人は、見た目とかではなく、品性がある人。
私も品性を磨き続けていきたい。
◾️心に残った文章
人は自分と向き合った深さまでしか、他人と向き合えないのだとも思う。
長い夜の底で、自分の弱さや醜さと対峙した時間。
その孤独な潜水の深さの分だけ、他人の悲しみを汲み取れるようになる。
そう思えば、今ここにある寂しさも、いつか誰かを深く愛するための美しい伏線のように思えてくる。
人の魅力とは結局品の良さに行き着くのではないか。
自分の醜さをどう扱うかというのが品の良さ。
嫌いな人の不幸を娯楽にしない、自分の寂しさを誰かへの支配にかえないこと。