あらすじ
[著者のことば]
「人生は愛と友情と裏切りで成り立っている」と、色紙やサイン本に書いている。
小説で、中身を面白くする最たるものは、「復讐」だろう。
誰しも、復讐したい人間の一人や二人はいるはずである。復讐する側に、ちゃんとした理由があり、復讐される側はその訳が分かっていない時、意外なドラマが生み出される。
人間の感情ほど怖いものはないし、計り知れない。それだからこそ、興味が尽きないし、面白い。
この短編集は、「愛と復讐」にまつわるミステリーを集めたものだ。
知床、東京、阿蘇、草津……、男と女の間に何が起こったのか?
想いゆえの悲劇か、憎しみゆえの惨劇か――。
十津川ファミリーが挑む“愛と復讐”の事件簿!
警視庁捜査一課の元刑事で私立探偵の橋本豊のもとに、失踪人の捜索依頼が舞い込んだ。行方不明となったのはOLの三浦亜紀。「ひとりで生活してみたい」という手紙を残していた。
橋本は調査を開始するが、真面目な亜紀には男の影もなく、手がかりがつかめない。しかし、直前に1千万円の貯金を下ろしていた。事件に巻き込まれたのか?
やがて、携帯電話の交信記録から亜紀が知床にいることが判明。現地へ飛んだ橋本は、亜紀が事故死したという証言を得る。不審を抱いた橋本はかつての上司・十津川に協力を要請した……。
【収録作品】「わが愛 知床に消えた女」「愛と殺意の中央本線」「復讐のスイッチ・バック」「愛と死 草津温泉」
※「十津川警部」シリーズと作品の楽しみ方がさらに広がる解説も収録![解説:小梛治宣]
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
4つの短編集。標題の作品以外は既出。
わが愛 知床に消えた女
愛と殺意の中央本線(講談社文庫「最終ひかり号の女」
復讐のスイッチバック(新潮文庫「展望車殺人事件」,空白の時刻表 西村京太郎自選集3)
愛と死 草津温泉 (文春文庫「青に染まる死体 勝浦温泉」)
わが愛 知床に消えた女 は、警察を辞めた私立探偵 橋本豊が主人公。探していた女性は殺されていたことになっていた。
よく探してみると,殺されていたのは別の女性で,
探していた相手は男に化けていた。
結末の事件が未整理だが,読者の想像にまかせるということだろうか。
ややおもむきがちがうが、捜査の展開は十津川流。