あらすじ
※共通電子版特典ショートストーリー「遠距離引っ越しの恐怖」収録!
誰かの母にもならず
誰かの妻にもならず
娘のまま50才になった。
中年から初老へ。
『あした死ぬには、』で40代を描いた雁須磨子が
“加齢”の不安を抱える女性たちに贈る、50代の人生白書。
18才で上京して32年――
“売れない役者”をやめて故郷の福岡に戻ることを決めた50才の葉子。
お金がない。体力がない。根気がない。
直面する「50才・無職」の現実。
そんな中、人懐っこい大家の息子・快晴やスキマバイトの同僚たちとの出会いによって、葉子の「人生の新展開」がやってくる。
仕事をやめること。東京を離れること。何かをあきらめること。
――何者にもなれなかった私が、新しい自分と出会う物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
誰かの妻にもならず
誰かの母にもならず
娘のまま50才になった。
ずしんと来る帯。
それでも人生100年ならばまだ折り返しなんだよね
主人公みたいに苦しい思いもし、恥もかいてるけど、元気出して生きなきゃと思う
これからの展開が楽しみです
新聞の書評欄でこの作品を知り興味を持ちました。年を重ねてからの帰郷、再就職など今後の生活どうなるんだろうと、現実と重ねてしまう場面もあり、気になる作品です。
Posted by ブクログ
======
誰かの妻にもならず
誰かの母にもならず
娘のまま50才になった。
======
この帯はなかなかに印象的だ。
そして、それてに対して返歌のように
======
誰かの夫にもならず
誰かの父にもならず
息子のまま60才になった。
======
と返せてしまう自分がいる。
つい最近、このことを再認識した。加えて「だから自分はまだ子どもなのだ」という一歩踏み込んだ結論まで見いだせてしまったよ。
主人公は元女優、「18で上京して、32年東京で暮らし、50で故郷・福岡へ戻る」。
元会社員の僕は、「19で上京して、三十数年東京本社の会社に勤務し、59で故郷・兵庫へ戻る」を昨年済ませたところだ。タイトルの「起承転転」の流れは比較的近しい。
自分の「起承転転」と比べながら読むといろいろ沁み込む。そして、改めて自分の「転」はなんだったのか?などと今更のように考えたりもした。