【感想・ネタバレ】純文学って何だよのレビュー

あらすじ

純文学って何だよ? なんでそんなに難しそうで偉そうなの? 現役の小説家・鴻池留衣が、最前線で活躍する9人の小説家たちを酒場に招集。ナゾの文芸ジャンルを徹底解剖! 読めば令和の文芸シーンも一望できる! ブックガイドつき純文学入門書。

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Posted by ブクログ

純文学作家が9人の純文学作家と順に酒を飲みながら、純文学とは何か?をインタビューする話。
僕自身、純文学って何だよ???と日頃から思っていたのですが、これを読んで何となく純文学が何なのか理解出来たような気がします。それにしても最後の田中慎弥さん、小説は最初から最後まで一貫して手書きというエピソードには驚からされました。なんかカッコいい。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

純文学作家たちから「純文学とは」を主軸に会話をしていくエッセイ?
純文学への答えはなく、作家たちが感じていることを記載されています。
この中で自分が思っている純文学について語ってくれていたり、新しい視点があったり、楽しく読めました。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

純文学とは何か。
それに答えることは難しい。
なぜなら、純文学は、エンタメやSFなどのジャンルの「それ以外」を担う、懐の深く幅広いものだからだ。

松波太郎は、純文学を「どのジャンルにも属さなくて、最後に残った自由な場所みたいなイメージ」と定義している。わたしにもその定義がしっくりくる。高橋源一郎や保坂和志の小説観にも近い。

鴻池留衣は冒頭のエッセイでこう書いている。

「世の中には、読解をあえて拒む小説などごまんとある。その場合、文章の意味するところよりも、読むという行為そのもののほうが、その商品価値を担保していることになります。
そう、読むという行為そのものが快楽になる。」(p.23)

純文学は、読むことそのものが快楽になるジャンルだからこそ、自由がある。高山羽根子はSFでデビューしたが、純文学のほうが自由度が高く、読者の懐が深いと感じている。

「ストーリー内に矛盾が起きても大丈夫で、何か切実なものが書かれていれば縛りみたいなものを取っ払える気がします。それを自由度が高いと言えるのか、逆に作品の自由度を広めにとらなきゃいけないととるのか」(p.102)

自由度が高すぎて書けないというのは、純文学を書こうとしたものなら誰でも感じることだろう。では、何を基準に書けばいいのか。鴻池は、村上龍の定義を引用する。

「村上龍いわく、アートが観ている人に勇気を与えるのは、「制度に抗する生命力をうたいあげているからだ」と。アートとエンターテインメントの違いはそこなんだと。それで、アートである「純文学とは、制度と生命力の抗争を扱うジャンルなのだ」とはっきり定義していますね。」(p.124)

だがしかし、純文学はその特徴ゆえに、逆に純文学が好きな人にしか開かれていない、マニアックなジャンルだと言う作家もいる。石田夏穂はこう考えている。

「「自由」と言いつつ、実際はものすご〜〜〜いテーマを選ぶ気がします。純文学のテーマってどうせ「恋愛」、「不倫」、「セックス」なんだろって、やさぐれた気持ちになります。」(p.140)

制度と生命力の抗争は、恋愛、不倫、セックスで生まれやすい。というか、書きやすい。だから作家はそればかり書く。純文学の読み手だってそれを望んでいる。純文学は、作家と読者の共犯関係で成り立っている。

「純文学なんてものは「純文学」という物語に酔っている人たちが内輪で消費している虚構」なのだ、と鴻池も言う。純文学は自意識をこじらせた人たちの、自意識による、自意識のためのジャンルとも言えるが、それを突破する作家もいる。

わたしは、川本直の言葉に、純文学の可能性を感じる。

「自意識を突き詰める文学は20世紀で終わったんですよ。自意識をぐるぐるするのをやめて、これからはウソを極めた文学があっていいと思う。」(p.185)

ウソを極めた文学を書いた川本は、現代小説が、"訓話"になっていると批判する。

「なんか最近は、"流行のテーマにのって、読者に小説で説教したいのね"と思わせる作品が多い気がするんです。(…)
つまり、結論ありきで、「女性やマイノリティは差別されてかわいそうなので、みんな正しい行いをしましょう」みたいなことを言いたいんでしょと。」(p.188)

では、どんな小説こそ書かれるべきなのか。作家はどうあるべきなのか。わたしは川本の小説観に同意し、だから純文学を読み続けてきたのだ、と思った。

「こんなむちゃくちゃなことをしてしまいましたと書いて、読者に「こいつはクソだ!」と思われたほうがいい。小説を読んで、読者に反面教師にしていただくのがいいんですよ。」(p.189)

反面教師にしているのに、そこに自由を感じ、なぜか憧れてしまう。だから何度でも読み続ける。われわれが生きている世界は不自由だからだ。世界の不自由さをそのまま訴えても自由は感じられない。

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2026年09月05日

Posted by ブクログ

面白い!特に尾崎さんから後ろからよりぐんぐん面白くなったなぁ。深いことが分かってきたというか。田中さんの本は読んだことがなかったので読みたいと思ったし、もっともっと本を読みたいと思った。
小説家ってなにか、純文学って何か、何を書くのがいいのかとかいろいろと考えることがおおいものだと思うし奥が深すぎる
そんな深い世界の片鱗を少しでも手に取れたら嬉しいとおもう

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2026年08月01日

Posted by ブクログ

砂川文次のパートが個人的に面白かった、対談でありながら聞かれる自意識のにじむ緊張感
あとは石田夏穂の口が悪くてよかった

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2026年07月24日

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