あらすじ
母から【普通】が1番という教育をされてきた横芝明璃は、まじめに就職活動をしてなんとか滑り込んだ会社でブラック気味に働く27歳。あるとき突然会社が倒産してしまい、一緒に暮らす母親からの圧をかけられたくないために、偶然出会った青年の祖母が営むシェハウスなりゆきで暮らすことに。割烹旅館を改装したそのシェハウスは、家賃3万、敷金礼金なし、光熱費・食費・清掃費も含めた共益費含めて計8万円。そして月に一度の住民会議に必ず出席し、住民が順番にごはん当番となり、全員で食事をするというルールが課されていた。「普通が1番」「自我を出しすぎないこと」「協調性を大事にすること」をモットーにしていた明璃は、個性&食事の癖が豊かな住民たちに翻弄される日々。けれど、年齢も性別も好みも何もかもが違う「誰か」とごはんを食べる生活は、明璃の中にある「普通」の壁を壊していき……。
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Posted by ブクログ
月に1回の住人会議に参加して、みんなで食事をとること。このごはんは住人の当番制であること。
こんな不思議な決まりがある「シェアハウスなりゆき」にはいろんな人が住んでいる。母親に抑圧されて過ごしてきた明璃はひょうんなことから入居することとなる。
今まで当たり前、と思っていたことが当たり前じゃなくて、自分の価値観にしかすぎないという気づきを得て、どんどん羽化するかのように成長していく。
最初は自らの普通に当てはめてシェアハウスの住人の在り方に疑問を持ったり衝突したりするけれども、どんどん視野が広がり一歩踏み出そうとする、そんな主人公の姿に魅力が詰まっていた。