あらすじ
動物園がもっと楽しくなる!
今すぐキリンに会いたくなる!
動物園でもひときわ目を引く「キリン」。
その姿は誰もが知っているのに、
「鳴き声は?」「座ることもある?」「野生では群れでくらすの?」
――その生態はほとんどの人が知りません。
本書は日本人でただ一人、
野生のキリンを研究している著者の全面監修のもと、
キリンを生態学、行動学、解剖学、さらには古生物学的観点から
豊富なイラストと写真で深堀りする1冊です。
・クジラとは近い親戚
・見た目は似ていても、実は4つのグループに分かれる
・熟睡するのは1日たったの5分
・“来るもの拒まず、去るもの追わず”なゆるい群れ
・ママ友と保育園で仔育て など
本書は、知られざるキリンの新常識が満載!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルと帯が魅力的だ。カバーも興味深い。鳥類の生態等にも関心があるが、馴染みのない動物を紹介する本に逢えて、高揚感で満たされた。
本書は、キリンの生態等について平易に解説する。キリンの体組織に係る特徴や日常生活、さらには繁殖等にも豊富な写真や図とともに丁寧な説明が続く印象を受ける。
筆者は幼少期をケニアで過ごした経験があり、キリンへと興味の対象が拡がっていったようだ。冒頭にて本書は、生態学や行動学等の観点からキリンを見つめている日本語で著された唯一の書物であると表現している。
印象的なことを以下に記す。
★舌→長さ約40〜50㎝で、黒色。植物のトゲをものともしないくらい丈夫。
★模様→一頭一頭異なり、丸みや滑らかさは、母親に似るようだ。人間の指紋のように個体ごとに異なるらしい。種類によって多種多様だ。
★脚→最高時速60kmで駆け抜ける。飼育下では、伸び過ぎた時にやすりで削る『爪切り』ができるようトレーニングを行っている動物園もあるようだ。
★心臓→最高約250〜300mmHg
最低約200mmHg
厚さ8㎝もの筋肉がある
★約1,150万年前、キリンは、今の姿に進化した。
★睡眠時間は、一日で合計2時間足らず。細切れ派
★体が大きく模様の濃いオスが採食や繁殖で優位
★子どもが小さいと、母親の親密度も増加
本書を通じて、キリンの生態等の一部を垣間見ることができた。予想に違わず、社会性の強い動物であることを再認識した。
子どもの頃によく足を運んだ動物園から縁遠い日々が続いた。しかし、この一冊でその暮らし様も、変わりつつあるかもしれない。
帯にあるように、近々キリンを見て見たくなった。
Posted by ブクログ
2026年刊。キリンのビジュアルガイドブック。体の秘密に始まって、その進化、日常生活(食性や睡眠)、繁殖と子育てまで、ほぼすべてのトピックスを網羅。よくできている。
かつてキリンは1種9亜種とされていたが、遺伝子解析の結果にもとづき、2025年に4種に改訂された。もちろん、そのことも書いてある。
監修者はキリンのプロ研究者。タンザニアでフィールドワーク、マサイキリンの母子関係の研究している。幼少時にはケニア在住。(キリンもゾウも、女性の研究者が多い気がする。少なくとも私の読んだ本の著者はみな女性だった。)
書名や肩書き、「世界で一番楽しい」や「日本で唯一の…研究者」はなくもがな。総花的に見えるので、これといったトピックを深めるコラムがあったほうがよかったかも。
(蛇足。しかし、私には、あの体がどうしても不便にしか見えない。高いところにある木の葉を食べるためって、え、それだけのために?)