あらすじ
「絶対に東大合格しなきゃ許さない」――両親の期待に応えるため、高校三年生の高志は勉強漬けの日々を送っていた。そんなある日、クラスメートの星という少女から、自身をとりまく教育環境を「虐待」だと指摘される。星は、自分も親からネグレクトという形の虐待を受けていると打ち明けた。心の深い部分で共鳴した二人は、自分達を追い詰めた親への〈復讐計画〉を始動させることに――。驚愕の結末と切なさが待ち受ける、受験×青春ミステリー! 解説・丸山正樹
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基本、親の虐待(過剰なまでの大学受験への干渉)なんだけど、途中までは誰がスマホに仕掛けをしたかのミステリー要素もありとても面白かった。受験に受かればサクラサク、落ちればサクラチル。咲いた桜は必ず散るし、散った桜は直前まで咲いていたというフレーズが心に残った。
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子供は親のおもちゃではない。
親の気分次第で罵声を浴びせ 暴力を与えて
恐怖を植え付けて服従させてはならない
子供の心や夢 愛を踏みにじり
親の虚栄心のために
親の夢見た生き方を
子供に強いてはならない
子供には子供の生き方があるのだから
両親の虚栄心のために「東大に入れと」
罵声や暴力を振るわれながらも
それを虐待だと気づくことなく
勉強に打ち込み続ける 染野 高志
家事も働くこともしない母に対して
自分が母親の役になり、家事をし
働いて得たお金を全部母親にとられ
家と母のためだけに生きる 星 愛璃嘉
二人は互いを写し出す鏡であり
真実に気づき本当の自分を取り戻すために
本当の幸せを掴むためになくてはならない
大切な存在になった。
高志の姉にはそんな存在がいなかった。
姉は一人で親の期待を背負い長年にわたり
繰り返された虐待によって潰された被害者だ。
高志は姉のことについて考えるたび
後悔の気持ちを何度も語っているが
高志本人が潰されるかどうかの瀬戸際の時に
姉まではとても救えなかったように思えて
しかたがない。
染野と星二人が考えた復讐は
親のように暴力的なものではなく
けれども自分達を苦しめ続けた親に
決定的な打撃を与えた。
それは親との縁を完全に断ち切り
自分自身を取り戻す生き方を選択し
実行することだった。
子供の頃から受けた傷が
完全に癒えるのかどうかはわからないけれど
自分の力で生き方を探し
生きる喜びと
幸せを噛み締めながら
これからの人生を歩んでいってほしい
そっと枝から離れながらも
けして地面に落ちず
暖かい風に吹かれ
空高く舞いあがる
サクラチル 花びらのように
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プロローグ/出会い/助走/桜一輪/エピローグ
プロローグから惹き込まれる
誰が? 誰を? なぜ……
高校三年生、染野と星の出会いから二人の物語が始まる
けれど それぞれの家族との長い暮らしに未来への理由がある
最後のページの先の未来に希望を見た
高い学歴?裕福な暮らし?友の多さ?健全な精神?健康な身体?……
幸せな暮らしには多くの要素がある
どんなバランスで行くのが良いのだろう
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両親から教育虐待を受けている染野。母親から育児放棄されている星さん。
酷い環境にずっと身を置くと、それがおかしいと思えなくなることが怖い。
2人は「復讐計画」を立てて実行することで、初めての青春を謳歌できたのかな。
2人のこれからに幸あれ。
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東大卒の父親のもとに育つ高志、シングルマザーのもとに産まれた愛璃嘉(えりか)。高志は超過干渉の両親に支配され、えりかの母は無関心なおかつ子どもにお金を要求する。当事者のふたりはお互いを見て自分のほうがマシと感じてしまう。周りから見たら狂った価値観だけど知らなかったら、わからない。ふたりが組んで親に最大限のダメージを与えるための計画を考え決行する。ふたりとも逃げる方法を見つけ脱出できて良かった、やりたいことのための勉強は楽しい、そう感じられるふたりの未来がいいものになるといいな…
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この復讐は正解なのかな?
毒親は最低だったけど、高志は一度も自分の言葉で親に伝えることも言い返すこともしてないので、立ち向かう場面が欲しかった。
洗脳されていて恐怖で言えなかったとしても、結局叔父のところに逃げるならその前に叔父や児相や学校に相談すればいいのに。
そのあたりの描写がなくずっと言いなりで、東大の受験日に突然消えるやり方が、両親としてはノーヒントで気づく機会もなく悲惨に思えた。
そしてその後両親の反省も親子の話し合いもなく、これはめでたし?
話し合っても無駄とはいえ、一度くらい泣き叫んで訴えるくらいの感情の爆発を見せて欲しかったな。
高志が様々な場面で勉強に関するワードを連想するところが勉強中毒っぽくてリアルに感じた。
星さんは完全に頭のいかれた母親に搾取されるだけだったので、逃げるで正解だと思う。
Posted by ブクログ
辻堂さんといえば社会派ミステリーのイメージですが、今回は毒親がテーマなのかな。
ミステリー要素よりも、教育虐待を受ける男子高校生の復讐劇がメイン。
教育虐待という言葉も初めて知ったけど、実際あるんでしょうね…
親の言動が信じ難いレベルで、理解不能でした。
Posted by ブクログ
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東大に合格しなきゃ、
僕は見捨てられる
両親から苛烈な教育虐待を受ける少年は、一人の少女と出会う。
我が子を追い詰める大人たちへ、二人が仕掛けた「復讐」の行方はーー
東大卒の著者が切り込む、受験×青春ミステリー
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もう上記の帯の内容が全てなのですが…苦笑
とにかく高志の両親が酷すぎます。
読みながら胸が痛くなる場面も多々。
高志の虐待に気づいた同級生の星さんも、
ネグレクトという虐待を受けている。
どちらの環境も本当に過酷すぎます。
そんな二人が行き着く先とは。
一気読みでした。
Posted by ブクログ
主人公たちの苦しみとして描かれるのは、かつてのスパルタ教育もこれ程では…と思えるエゴ剥き出しの虐待とネグレクト。さすがに今時こんなステレオタイプの親はいないだろと思ってしまうが、そう言い切れないのも事実。そんな境遇から脱するための「復讐計画」がこの物語のキモ。そんなにうまくいく?の疑念は、最終的には辻堂さんらしい巧みな伏線回収で解消。東大出身のご自身の経験とはどこまで重なるのか、ちょっと気になった。
Posted by ブクログ
途中の下りまでは展開が想像できました。
何となく復讐についても想像がつきやすかったです。
なので何ら惑わされることは無かったのですが、境遇が少ししんどくて、メンタルがやられている時には読むのが辛いのかなと思いました。
いつもなら400ページほどの作品は2日くらいで読み終わるところを今回は4日かかりました。
Posted by ブクログ
東大現役合格のために虐待される染野、母親に依存され搾取される星は逆襲を決意する。
染野の親が毒親すぎて胸クソ悪かった。あんなくそ野郎は生きる価値なくねえか??と思わされるレベル。