あらすじ
「マンガを語る言葉」はいかにして生まれたのか。60~70年代の「青年マンガ」の胎動に身を投じていた戦後世代。若き日の著者がいかにして「マンガ批評」という未知の領域を切り拓いたのか。本書は稀代の批評家・夏目房之介が、自身の半生とシンクロさせて綴るマンガ言説の史論であり、「ガロ」「COM]からニューウェーブまでを説く。
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Posted by ブクログ
夏目房之介が日本におけるマンガ評論が立ち上がりつつあった60年代から70年代を「ガロ」と「COM」を中心に当時における「マンガを語る」ことについて回想する読み物。漫画の歴史についての本は多いが、漫画評論史というのはちょっと珍しいかも。2000年代以降のマンガ評論的な視座も踏まえ、当時の漫画評論の問題点や課題も踏まえた内容で、当事者としての単なる昔話で終わっていないところが良い。もともとがWEBで連載していたコラムだったこともあり語り口も夏目房之介らしい柔らかさでサクサク読める。
文中で村上知彦が使った「僕ら」という語への違和感を述べているにも関わらず、本書の書名が「僕らはマンガを言葉にしたかった」というのは面白い。