あらすじ
大手探偵社「アーバンリサーチ」から独立した佐竹は、深夜の小田急線で、歌手のマネジメントをしているという奇妙な男と出会う。後日、佐竹はその男から、忽然と姿を消した演歌歌手を探してほしいと依頼され調査を開始するが、その直後に見知らぬ女からいきなり銃口を突きつけられ……(「星屑のステージ」)。含羞を湛えた文体と静謐な会話。孤高の探偵・佐竹シリーズ、最後の作品集。稀代の夭折作家が残した未発表連作3篇を収録。
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Posted by ブクログ
まだ未発表作があったなんて…
もっと評価を受けて良い作家だと思っている。
打海文三の書く女性はどの作品も活き活きしていてちゃっかりしているが憎めない。
暗くなりそうなストーリーに適度に色を入れてくれる。
時代背景が今とは合わないので、話に入り込めない人はいるかと思うが敬遠せず読んでもらいたいと思う作品。
『時には懺悔を』が映画化されるので、それは楽しみだ。
Posted by ブクログ
「星屑のステージ」
「むらの男は夜眠れない」
の短編二篇と
「ロシアン・ルーレット」
の長編一篇の連作。
主人公は探偵の佐竹。
2026年8月28日(金)に全国公開される『時には懺悔を』の続編で、打海文三先生の遺稿となった未発表作。
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打海文三先生は「山形小説家・ライター講座」の2000年代の常連講師であられ、世話役の池上冬樹先生とも懇意にされていて、講座には毎年一回はいらしていましたが、惜しくも2007年に亡くなられました。
この作品は私はストーリーはよくわからなかったのですが、平成の初めに描かれたようで、当時の空気感が溢れていました。
この作品は残念ながらそれほどいいとは思えなかったのですが、昔の作品にはハードボイルドが苦手な私にもカッコいいと思える作品がありました。
2003年『ハルビン・カフェ』で第五回大藪春彦賞受賞。
他にも『灰姫 鏡の国のスパイ』『されど修羅ゆく君は』『そこに薔薇があった』『Rの家』『一九七二年のレイニー・ラウ』『裸者と裸者』などを遺されています。タイトルだけでもカッコいいと思っていました。
何でこれを読もうと思ったのかというと、当時一緒に講座に通っていた私の友人のAさんという方が打海先生の『Rの家』(今は『ロビンソンの家』)の感想をこっそり言ったら打海先生が感想に感激して『一九七二年のレイニー・ラウ』の登場人物の一人ののモデルとして書かれたという話があるんです。『レイニー・ラウ』は短編集でAさんはAさんをモデルにした主人公の出てくる短編の頭のページに打海先生にサインを頂いたそうです。
Aさんはどんな感想を言われたかというと「『Rの家』の主人公の〇〇の生き方に憧れます」と言ったそうです。
以下ネタバレですが『Rの家』の主人公は突然いなくなる(家出)家庭の主婦なんです。
そして、そのAさんに「打海先生の新刊出たよ」と教えたら「読みたくなった」と言われて「読み終わったら語り合おうね」ということになったので読みました。
私は打海先生の思い出と言えば「『裸者と裸者』拝読しましたが何の話かよくわかりませんでした」と言ったら「伊坂さん(同じ仙台在住の伊坂幸太郎さんのことです)の奥さんは面白かったと言ってくれたよ」と言われ、
(なんでよりによって、伊坂さんの奥さんと比べられなきゃいけないの)
と思ったものでした。
『ぼくが愛したゴウスト』はまだ積んであるのでいつか読みたいのですがなかなか読めません。