あらすじ
「死んだ人が、視えてるだろ?」
新米看護師・ひなのの秘密を言い当てたのは、
有能で冷徹な美形医師・藍沢響だった。
”視える”同志との出会いを喜ぶひなのに対し、
藍沢は忠告だけを残し関わりを避けようとする。
その理由を知ったひなのは誠実に距離を保つが、
ある患者の突然死をきっかけに
二人は否応なく死霊との関わりに巻き込まれていく。
謎のメッセージ、小箱、ひなのを狙う死霊の巧妙な罠。
そして、藍沢響が抱える秘密とは――?
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Posted by ブクログ
響先生、クールで扱いの難しい性格で、幽霊に関してもっと淡々と「やれやれ」な感じで解決していく人かと思っていたら、思いのほか面倒見がいいし、可愛らしい部分があって驚いた。
過去のことがあって笑えなくなっただけで、元々の性格がいい人なので。
彼の内面が見える彼視点の話を合間合間に挟んでくれるから、より親近感のもてるヒーローだったと思う。
ひなのはひなので、どうにも幽霊事件に巻き込まれがちだが、進んで巻き込まれるトラブルメーカーではなかったところもいい。
一話目はさておき、その話で学習して響先生に迷惑がかからないように頑張っているのに、不可抗力で巻き込まれてる可哀想な立ち位置。
自分も先生と同じように幽霊が見える体質ゆえに、彼の苦労も分かっているし、彼の助言や苦言の意味も十分理解しているから、それを受け入れて頑張ろうとしているのに、なかなか状況が許してくれない。
何しろ病院務めだから。
致し方ない現場。
それでも、やりたい仕事だから頑張るひなのは応援したくなるキャラ。
それに、ちゃんと他人が踏み込んではいけないラインを分かっているので、無遠慮に突撃していくキャラでもなかったのが、これまた親近感のもてるヒロインだった。
話の構成も、初手で幽霊の怖い部分を見せ、次の話で幽霊にも色々なタイプがいることを気付かせてくれ、最後の感動的な話に繋げていく、その展開が素晴らしかった。
前回までの展開が伏線で次の話に効いてくる感じ。
キャラ設定もさることながら、この構成の上手さも素晴らしかったと思う。
久々に刺さるオカルトものを読んだ気がします。
ぜひ小説版もシリーズ化してほしいなと思います。