あらすじ
没落伯爵家の令嬢、暁子は二度縁談を受けたものの、いずれの夫も早々に亡くなってしまう。
夫殺しの毒婦と噂され絶望する暁子に、強欲な伯爵家は再び結婚を命じる。
年老いた炭鉱王に嫁がされそうになるが、見合いに現れたのはその息子で麗しい帝大生、隼人だった。
地方のお屋敷での生活が始まり、暁子は亡き実母から教わった料理や教養で少しずつ居場所を作っていく。
そのひたむきさは後継者の重圧を背負う隼人を支え、やがて隼人も暁子に惹かれるが、元夫の死を調べる新聞記者が現れて――
傷を抱えた二人の優しい溺愛物語。
==登場人物==
白河暁子
二十四歳。幼い頃に実母を亡くし、伯爵家に引き取られた。
美しさゆえに縁談が絶えず、金目当ての伯爵家に命じられ結婚を繰り返す。
黒瀬隼人
二十一歳。地方の炭鉱を経営する黒瀬家の御曹司。養子。
黒瀬の父が療養中のため、帝大を休学し炭鉱の経営に携わっている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本人は本当に何もしていないのに、勝手に毒婦と称されて、諸々諦めているのが、非常にもどかしいという。
本当に何もしていないし、本人は凄く真面目でいい子なのに。
母親譲りの美貌のせいで妬まれることも誤解されることもあるので、より人生ハードモードに。
可哀想すぎる。
何なら再婚相手のヒーローにすら誤解されている部分があったので、当初はこのヒーローすらぶん殴ってやろうかと思った次第。
幸い、このヒーローの「ばあや」が主人公以上にいい人で、早々に味方になってくれたので、読んでいて安心できたし、心強かった。
ヒーローも実の弟や母親が出てきたあたりから態度が軟化したので、残念ながら彼を殴らずに済んでしまった。
その心変わりと溺愛ぶり、プラス有能さをもっと早くに発揮していれば……
そもそも初夜をさっさと済ませていれば、大半の誤解は解けただろうに。
そういう意味でも、もどかしい展開ではあった。
ヒーローが手のひら返しを見せてからは、彼女の元夫たちの死んだ理由に関わる話に。
彼女に恨みを抱きそうな人は義家族かと思わせておいてからの真犯人。
ただ割と早々に戦意喪失したのには、ヒーローの溺愛へのかじ取り変更以上にびっくりした。
そして、いつの時代もマスコミ駄目だなと思った。
マスコミに踊らされないようにしないと。