あらすじ
アメリカの関税政策、ウクライナやガザなどの地政学リスク、異常気象と資源の争奪戦…。
99%が恐怖で資産を手放すとき、1%の富裕層だけが、したたかに、そして冷酷に次の一手を打ち終えている。
37億円を築いた資産形成YouTuber「不動産アニキ」小林大祐が、
インフレ時代に増える資産・消える資産について完全解説!
不動産・ゴールド・暗号資産・円・ドル…大転換期に“ひとり勝ち”する資産の選び方とは?
巻末では、知らないと致命傷になる「上がる土地・下がる土地」を完全公開。
あなたの資
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Posted by ブクログ
Youtubeで不動産アニキとしておなじみ、不動産投資で37億円の資産を築いた著者の小林氏。Youtubeでは不動産投資のノウハウを語っている事が多いが、著者はやはりもっと大局的な視点で経済や国際政治を俯瞰し、それを投資に生かしている事がよく分かる。
富士ゼロックスの関連会社の営業からキャリアをスタートし
たというが、そこで出会うトヨタなどの取引先企業から、色々な学びや気付きがあったことが書かれているが、この点で既に著者の大きな成功につながる非凡さが垣間見えている。そして最初の企業は趣味だったラジコンの修理から始まり、そこでの気づきや工夫についても書かれている。
あらゆる金融危機はアメリカから起こっている、という指摘は、現代については正しい指摘である。
1929年 世界恐慌
1987年ブラックマンデー
2001年 ITバブル崩壊
2008年 リーマン・ショック
世界最大の経済大国であり、資本主義を最も純度高く機能させているが故にバブルは形成され破綻することを繰り返していると。
そして、トランプ大統領のMAGAなどに代表される世界のブロック経済化、台湾有事のリスクなどが顕在可している中、これまでに経験したことのないような規模でのグレートリセットがありえるという指摘である。
いつそれが、どの程度の規模で起こるのかは誰にも分からないが、その可能性は常に頭に入れておくべきだろう。
金利上昇についても、金利上昇は「格差拡大装置」であることに気づけと指摘している。著者は当然、借入を活用して不動産投資をしているが、金利上昇局面において銀行に対して「極端に金利を上げるのであれば、他行に借り換えをするような不義理はしないが、全額一括で返済をする」と伝えたという。銀行も一括返済で融資額が減るのは困るのである。結果、更新後の金利はそれほど大きく変わらずに済んだということだ。相手に対するリスペクトも保ちつつ、一方的にこちらの不利益を生むようなことに対しての強い牽制を同時に行うという見事な交渉だと思う。ただ、この事例の本質は、一括返済出来るという現預金があったことによって、金利の大きな上昇を防ぐことが出来たという事であろう。つまり、借金があったとしても現預金をしっかりと持っている者にとっては、大きなダメージは受けないのである。
富裕層の投資の考え方として参考になるのが、
「上がるものを狙う」のではなく、「下がらないものを買う」という考え方である。まさしく資産防衛という考え方の本質であろう。