【感想・ネタバレ】スタバではグランデを買え ――価格と生活の経済学のレビュー

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Posted by ブクログ

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コスト計算に関する考え方が、めちゃくちゃわかりやすい。手間をかけるということは、コストがかかっている、ということ。リテラシーのない人はコストを払うしかないということ。人と同じようにやっていて得になることと、損になることがあること。あたりまえだけど、原油を精製するとき同時に全種類できてしまうから、国内で消費するために100円ショップのプラスチック用品を作るとか。高級品を作る工場の空きのあるときに安く作るとか、そうすれば、新たなコストは材料費だけでいいとか、すごい面白いね。船便で中国からモノを運んでくるのは、思ったよりも全然コストがかからないとか。子供の医療費補助が、本当に子どものためになるのか、とか。本当に医療の必要な緊急時の子供が、病院が混雑するあまり、サービスを受けにくくなるのではないかとか。

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2016年11月18日

Posted by ブクログ

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最近ありがちなキャッチ―なタイトル。経済学の基礎である「裁定」や「取引コスト」で、コンビニ・スーパーの価格、テレビ・デジカメの価格低下、携帯電話、スタバのコーヒーサイズ等々、価格設定について解説。単行本の初版が2007年なので既にやや情報として古くなっている面はあるものの、考え方の基本は同じ。例も多くわかりやすい内容になっています。

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2013年09月10日

Posted by ブクログ

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経済学の本。とても勉強になりました。
経済学をベースとしながらも、経営学も学べる素晴らしい本だと思います。
(個人的には、中小企業診断士試験などを目指す人が、読むといいと思う)

特に印象に残ったのは、「比較優位」の話。
著者の吉本さんは、イイ人だというのが、よくわかります。

後半のケーススタディでは、イケアやスタジオアリスの事例が出てきますが、起業のヒントを探る観点においても、分析の切り口が参考になりました。

初版から5年経過してしまっているので、ところどころで出てくる情報が古いってことはありますが、逆に、たった5年なのに、世の中はこんなに変わってしまったんだと認識できる点もいいです。

以下、一部引用
「現実の職場では、仕事上の能力差は学歴などと関係ないことも多く、仕事の向き不向きによる部分が大きいと著者は思っています。また周囲の人との相対的な関係ですから、周囲が変われば立場も大きく変わりうるのです。」
・・・
・・・
「したがって、モノやサービスや人や情報について、探す、知らせる、分ける、結びつける、運ぶなどをおこなうことで、何らかの取引コストを節約するような仕事が、じつは大きな価値を持っています。これらの仕事は、特別な技能がなくてもできますが、ただ、つぎのような能力(資質)が求められます。
①自分に何ができるか(できないか)をきちんと自覚していて、自分にできることを確実におこなうことができる(一定程度以上の責任感がある)
②相手がどういったことを望んでいそうか想像できる(いろいろな状況を想定できる)
③論理的に、あるいは熱意・誠意をもって、説明する能力が一定程度ある
④自分がミスをすることを前提に、重要な点は他人に確認を依頼することをいとわない
・・・」

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2012年06月01日

Posted by ブクログ

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”「時間と労力(手間)、余分なお金の支出、他の資産の使用、心理的負担」といったものが、買い物の代金とは別にかかるとき、それを取引コストと呼びます。”

本書は、取引コストという概念を中心に、私たちの生活の身近にある家電量販店や100円均一ショップ、スタバなどを例に挙げて経済学の基礎的なことを教えてくれています。単に知識的に「経済学」を学ばせるのではなく、生活と直結させて「経済学」について伝えてくれるので経済のことを全く分からない人でも自然に理解出来ると思います。

これを端として、これから周囲にある色々な料金体系などについて気を配っていきたいと思いました。

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2012年04月26日

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