【感想・ネタバレ】ルポ 風俗の誕生のレビュー

あらすじ

戦慄のベストセラー『売春島』著者の
話題の連載が待望の単行本化!

あのサービスやモノを生み出した当事者の証言から
島民が語る「売春島」のその後まで…
「男の夢」の起源を巡る旅

気鋭のノンフィクションライターの「ライフワーク」を集大成!

現代日本に普及した「男の風俗文化」の歴史に迫る

風俗ルポ、といってもよくある体験記ではない。
風俗業態の数あるモノやジャンルについて、
その「はじまり」から「現在」までを歩き、
ときには資料で補いながら綴ったものだ。

きっかけは「売春島」取材だった。
三重県志摩市の沖に浮かぶ渡鹿野島、
通称「売春島」の成り立ちを調べていて、
はじまりを探る楽しさに気づいた。

それは驚きの連続だった。
そこには当事者しか知らない事実と計算、
そして戦いがあったのだ。(「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

風俗産業の体験談としてではなく、“どう生まれ、どう拡大し、時代と一緒に形を変えてきたのか”という視点から追ったルポです。
欲望の世界を描いているのに、どこか経済史や日本裏面史みたいな読後感がありました。
性ビジネスや夜のビジネスなど、一見バラバラに見える業態も、“時代ごとの孤独”や“男たちの欲望”に合わせて変化してきた流れが見えてきます。
特に印象に残るのは、風俗を単なる猥雑な世界として切り捨てず、“社会の歪みや寂しさが流れ込む場所”として描いているところでした。
バブル崩壊、不景気、ネット社会など、その時代の空気が風俗の変化と妙に直結していて、人間の欲望って結局かなり景気や孤独に左右されるんだなと感じます。
“風俗は社会の鏡”という感覚が強く残り、下世話な話を読んでいるはずなのに、気づけば日本社会そのものを覗き込んでいるような妙な感覚が残る一冊でした。

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2026年07月30日

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