【感想・ネタバレ】しょぼくれおかたづけのレビュー

あらすじ

THE W2024女王に輝いたにぼしいわし・伽説いわしによるエッセイ。
高校生の頃から漫才の舞台に立ち始め、一度は芸人の道を諦めて就職するも、フリーの芸人として戻り、ひたすら大阪でライブ主催をし板の上に立ち続けたコンビのブレインが綴るのは、「芸人」らしからぬ「しょぼくれ」の記憶たち。

TVや舞台でのキラキラとは真逆の、人間らしい鬱々とした悩みを、漫才師として多くのネタをつくり続けてきたいわし独自の言語感覚で執筆した本作は、THE W2024を制覇して「たくさんの夢を叶えた1年」というきらめいた文脈の中で語るにはあまりにも、立ち行かないどこかの「私たち」の日々と似ていて、少し不思議で、そしてとても優しい。

現在Webザテレビジョンにて隔週連載中のエッセイに加え、過去に自身で執筆したものをセレクトして収録、さらに新規書き下ろしも多数収録。
カバーイラストは人気イラストレーター・原田ちあきによる、過去と現在の「伽説いわし」を描き下ろし!

――私のしょぼくれは、ダサくて、キショくて、だるくて、愛おしいものばかりだ。
とにかく読んでもらいたい。伽説いわしはいま、きっといちばん芸人らしくない芸人で、そしてどこまでも芸人くさい芸人だ。

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Posted by ブクログ

いわしさん、もちろんネタはたくさんみたこともあるし、特に追っかけているわけではないのだが、どこか自分と重ねてしまう部分があり、なんだかほっとけない。それが本書を読んでちょっとだけわかったような気がする。

周りには成功したと思われていそうで、でも実際にはそれほどのものでもないし、自信があるようで自信がなく、ちゃんと結果も伴わない苦しさ。贅沢な悩みなのではないかと目を逸らし、それをみないようにして逃げ続けている自分。葛藤。

もしかすると、ちょっとだけ人生がうまくいっている人なら、人生のどこかで何度か考えたことのある悩みなのかもしれない。でもきっと、こういう悩みって人には言いにくい。本音を出しにくい。でも、いわしさんは全部生々しくぶちまけてくれた。淡々と語ってくれた。心臓が痛い。

私もちょっと、おかたづけしてきます。

*加納さんのあとがきも、すごくいい。嫌味のないちょうどいい。愛のある先輩感が文章から真っ直ぐ伝わってくる。
*本人のあとがきもめちゃくちゃいい。相方にあんま触れないな、と思っていたから、最後にちょっとあの感じで触れている、っていうところも、なんかちょっといわしさんのプライドやさぐれの感じが出ていて、相方さんへの特殊な愛を感じる。素敵。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

中学生の頃。
おしゃべりに興が乗って、
つい先生に対してため口を滑らせた。
怒られた。
普段からため口の減らないヤンキー気味の同級生を横目に見ながら思った。
「自分はミスが許されないし、笑ってもらえる可愛げもない」

けっこう長い間記憶の底に沈んでいたものが、
ふと浮上してきた。
自身の記憶を揺さぶってくるエッセイはいいエッセイです。

にぼしいわし。
2024年『THE W』王者。
実はまだ、ネタは見たことがない。
機会があれば、必ず見る。

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

2025年末に朝井リョウさんや、文芸誌GOAT関連の動画を漁っていた時に出会ったのが、いわしさんが読んだ本を紹介している動画だった。
インザメガチャーチもGOAT悪も読んでおられて、拝見。
にぼしいわし、A-dashi株式会社というネーミングセンスにも惹かれて興味を持った。
3月に令和ロマンが沖縄のお笑いライブに出るらしいとチケットを取ったら、にぼしいわしさんも登壇されるとのこと。ネタめっちゃ面白くて、ホクホクしながら帰ろうと会場を出たらお2人直々に物販をされていてびっくりした。
ずっと気になっていたこちらのエッセイを購入しました。
多分書くべきことじゃないけど私が面白いと思う芸人さんはいつも男性だった。でもにぼしいわしさんのネタを見てはじめて女性芸人さんのネタを面白いと思ったのは、いわしさんが面白いと思うものが私が面白いと思うものと同じだからだ。
第3章の鱗は、初めはなんの話やろうと思ったけど終盤で、最近私も同じことがあったのでちょっとうるっとした。
最後の加納さんの寄稿、あとがき、相方へのメッセージまで、読んでまたうるっとした。

相方にぼしさんがYouTubeで紹介されていた本も気になっている。
またライブ行きます。

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2026年04月09日

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