あらすじ
ある日突然、ねこのトムの前に父親を名のるねこが現れ、トムは飼い主のランスさんと一緒にアフリカへと旅立ちます。目指すはサルの王様がすむゴロンゴロン高原。つぎつぎ襲いくる災難も、個性ゆたかな動物たちに助けられて、冒険は、楽しく、軽快に進みます。前作『ネコのタクシー』から一変して、こんどは、ハラハラドキドキ、愉快な冒険物語。可愛らしい挿絵とたくみな展開と大満足の結末です。
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Posted by ブクログ
「ネコのタクシー」は絵本の延長線上のような感じでしたが、今回は文章も多く絵が少なくなっています。
小三の子供が読むにはちょうどよかったです。
今回はトムの元に父親が現れるところから話が始まります。
トムとランスさんのアフリカへの旅。
ふたりで協力したり、周りの動物に助けてもらったり、なかなかスリリングで面白かったです。
お父さんからの手紙のアドバイスも的確。
最後まで楽しく読めました。
Posted by ブクログ
ながいぼうけんでおもしろかった。
ランスさんとメアリーさんはりこんしてまた二人あってトムとランスさんとメアリーさんが三人でくらせてよかった。
Posted by ブクログ
前作は絵本と読み物の中間だったが、本作は完全に読み物になっている。これが読めればどんな本でも読めると思う。物語はトムがアフリカからの招待に応じてに冒険に行く話だが、ところどころでR・S・ガネットの「エルマーのぼうけん」を思い出してしまう。おそらく作者はあの傑作のエッセンスを盛り込みながら、ネコが活躍するストーリーを創造したのだろう。動物たちの愛らしい描写やその特徴を生かした活躍ぶりは両作の共通した見せ場だ。大きな違いは、この作品では人に関するサイドストーリーが多く盛り込まれている点だ。銀行家が秘密を守れない話やランスさんの離婚と再婚のエピソードなどだ。やや大人びたトピックスをいれて、子供っぽさを払拭しようとしたふしが見受けられるが、ここが評価の分かれるところだ。それらのパートでストーリーのスピード感が失われている気がする。前作でも人は描かれていたが、あくまでもトムを通してだった。今作はトム不在の場面も結構多く、トムの活躍を期待している読者としては少々残念だった。ともあれ、子供が読書を楽しいものと感じられる貴重な本だと思うので、永く読み継がれてほしい。