あらすじ
2016年にヒットした映画『君の名は。』以降、アニメの舞台になった場所を巡るアニメ“聖地巡礼”は社会に広く知られるようになり、“聖地巡礼”はファンによる活動の一ジャンルとして定着した。さらに近年、巡礼にとどまらず、その土地の魅力に惹かれて移住する人が増えている。この“聖地移住”が、現代人のライフスタイルや地域再生においてどのような意味をもつのか、その実態に迫る。
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Posted by ブクログ
とてもしっかりした構成。
地方移住や関係人口創出といった地域活性化の現状をしっかりサマリーした上で、聖地移住の社会的意義を社会関係資本の観点から説明。
そして、実際に移住した方のインタビューから、そこに「暮らし」「働く」ために必要なことの視点もしっかり織り込まれていた。
切り口が「アニメ聖地移住」なので、タイトルだけ見て手に取らない人がいるとしたら残念に思われた。
「アニメ聖地移住の課題と処方」で書かれていたことや「関わりの階段」で整理されていたことは、移住や2拠点居住を推進する際に非常に大切なポイントになると思う。
Posted by ブクログ
<目次>
序章 恋した「聖地」で生きること
第1章 ライフスタイルとしての「アニメ聖地移住」
第2章 時代はアニメ聖地巡礼から「アニメ聖地移住」へ
第3章 コミュニティ再生と「アニメ聖地移住」
第4章 「アニメ聖地移住」を実現したひとびと
第5章 「アニメ聖地移住」を通して見えた課題と処方
<内容>
「アニメ聖地巡礼」はよく聞く。この本に書いてあるように、埼玉県の鷲宮町(現久喜市)や茨城県の大洗町など。さらにそこから「アニメ聖地移住」!この本は第1章から第2章で、地方移住の話もきちんと解説しながら、「アニメ聖地移住」の楽しさや大変さも伝える。第4章で多くの実例を取材して紹介し、第5章で「アニメ聖地移住」が何をもたらすかを解説する。本人も京都に「アニメ聖地移住」した人なので、説得力もある。第三者のようで当事者でもあるのが、その理由かもしれない。自分も「銅像」からさまざまな取り組みを考えているところなので、こういう話も参考になる。