【感想・ネタバレ】部屋には葦が生えているのレビュー

あらすじ

気づかぬうちに犯罪の片棒を担ぐことになってしまった「私」は、共に逃亡することになった手塚という男と話すうち、幼少の頃、解けないはずの謎を解いてしまったことを思い出す。それはノストラダムスの大予言に世間が騒然としていた1998年の思い出。ひと夏立ち寄った海沿いの町で、かつて「ぼく」だった「私」はかけがえのない友人と出会い、償うことの出来ない過ちを犯した。「私」は過去と向き合うため、記憶が眠るその町に向かうことになる。人間として思考し続けることの尊さを突き付ける、ジュブナイル×暗号ミステリ!

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Posted by ブクログ

なんでこんなことしてんだろ、と思うことのないまま大人になることなんて、ない。
その誰もが持つ「なんで」を物語を導く「謎」として提示したミステリーだ。
その謎を解くカギは、随所にある。よくある後出しじゃんけんのようなズルはない。
主人公と一緒に解くことができるようにカギが配置されている。
一方で、読者はこの主人公よりも年上なので、その背景にあるものも見えるので、
主人公が翻弄されている伏線も、もうひとつの謎解きとして浮かび上がってくる。
この1冊の中に、大きな3つの謎が入れ子になっているのだ。
①人生の「なんで?」の謎 
②主人公を鍵穴とした時代背景の謎
③主人公が直面している暗号の謎
若干のご都合主義はあるけれど、そんなことはどうでもいいと思える面白さだった。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子供の時にしか味わえない、分かるようで分からなくて、どこにもいけない気持ち。大人になったからこそ、理解しているのに、時に間違えてしまうこと。
時代背景や気持ちの変化など、子供時代と現代との対比がとても分かりやすい。だが、考えることだけは、どの時代を生きても、年齢に関わらず、やめてはいけない。苦しくても考えること、自分で考え続けること。その大切さを感じさせられた。

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

暗号がポイントですが、ミステリーというよりも、
子供時代のひと夏の思い出と現在が交差する、友情の物語だと思いました。

少年時代のワクワク感。瑞々しい感情のふり幅。
未来への屈託のない希望、使いきれないほどの自由時間。
子供なりに大人や友達に気を使って、板挟みになったり、未熟さゆえに不本意に相手を傷つけてしまったり。
そして大人の都合で振り回される不自由さ。
なんかを思い出しました。

あの年ってほんとに激動の一年だったんだなー。

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2025年11月06日

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