あらすじ
アメリカとナチス・ドイツの真実の関係が暴かれる。
アメリカの本質が帝国主義であることを知るための好著。
米英によりあの破局的戦争に追い込まれていった日本の姿が等身大でわかる。
21世紀の新敵国主義時代に日本が生き残るための知恵が満載されている。
――
佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
第二次世界大戦を「必要とした」のは誰か? なぜ日本はアメリカとの戦争に踏み切ったのか?
日本の対米開戦決定は、日本だけの問題ではなかった。
アメリカの参戦忌避的な世論、中国の抗戦、ソ連の南下政策、ドイツの世界秩序構想、
イギリスの帝国維持戦略、そして各国と結びつく巨大企業――
それぞれの国や資本の思惑が複雑に絡み合い、「戦争」は世界システムの中で仕組まれたのではないか。
本書は、各国の外交戦略や国際秩序の再編の動きを読み解き、
日本の開戦がどのように誘導されていったのかを描き出す。
それは「選ばされた戦争」としての見直しであり、
日本がいかに国際環境の中で立ち位置を見失っていったのかを問い直す試みでもある。
本書を読むことで
・戦争の原因を「日本国内の事情」だけで語る限界が見えてくる
・国家が誤った選択をする過程を、国際関係の中で捉える視点が養われる
・現在の日本が直面する地政学的なリスクを、歴史的視野から捉え直せる
・世界の覇者・アメリカの振る舞いの根幹が理解できる
昭和100年、戦後80年。
「新たな戦前」とも言われる時代にこそ必要な、日本人が知っておきたい歴史の書。
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Posted by ブクログ
『第二次世界大戦は何だったのか』はマクロの出来事であるが、この本はむしろミクロの事が書かれている。海外の事柄は基本的に斬新で知らない事ばかり。ドイツのホロコーストに対するIBMの援助は驚きだ。しかし、ドイツのヒトラーとかイタリアのムッソリーニとかは、確かにファシズムの独裁者である事は誰もが認めるけど、日本の政権がファシズムだったのは、どうも納得が行かない。強いて言えば、日本の軍部が当てはまるが、独裁者一人によってでは無いからね。
Posted by ブクログ
うーん。
読んでる途中からなんか気持ち悪さが背中を這う。
内容は、要するに、連合国側からも枢軸国側からも日本の参戦が「望まれて」いて、乗っちゃったよという。
その利害関係とかを語っている。
連合国側からは正確には米国参戦ではあるが。
どうにも気持ち悪い。
文章が下手だから?なんとなく、トンデモ系とか陰謀系とかの書きっぷりに似てる言い切り型だからなのか。
所々に、色々定説とか最近の見直しがあるが、本当のことがわかってるのは俺だけだみたいな立ち位置がニョキっと出てくる感じで、日本の当時の状況とか人物にほとんど言及してない割に、日本は戦後になって民主主義を与えられてリーダーも弱い、さてどうすかねみたいなことを入れて来てて。
ドイツも、結局民主主義を受け入れる民衆が成熟してなかったからと言ってたか。
ルーズベルトと蒋介石が好きらしいのは分かった。
シナについては、共産党の影響とか、一言一句なかったね。当時のシナを完全のコントロールしてたのは蒋介石的な感じなのか。
これは歴史書なので、データとか数字とかあんまり重視しないと書いてた。
文章の下手な百田尚樹か。
百田先生はまだ、数字ちゃんと入れてきてた気はすんだよなあ。