あらすじ
警視庁に新設された窓際部署・特別待機課に所属する倉木玲は、通り魔に刺されて致命傷を負う。いまわの際、自らの人生を儚む倉木の目の前に現れたのは、死神と名乗る男。命を助けてもらう代わりに、倉木は死神の提案するゲームに付き合うことになる。勝利条件は、死神が看取る対象の命を救い、「執行」と呼ばれる彼の業務を阻止すること。その日から、倉木は死神が関わる事件の調査に、右往左往することになり……。大人気「出雲のあやかしホテルに就職します」シリーズ著者、待望の最新作!
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Posted by ブクログ
「主人公のしたたかさにやられました」
条件はただ一つ、死神が魂を取るまでに阻止をすること。
死を迎える事になった刑事の主人公の前に死神が現れ、主人公はその条件と引き換えに命が助かる。
重たい題材や内容とは裏腹に妙に軽く抜けている主人公やコミカルな窓際部署の面々のやりとりが面白く、猪突猛進気味に抜群に事件を解決していくサクサクさもあり楽しく読める。
...のだが、途中からおや?と思う場面が現れ戸惑いが増していく。
その謎が分かった時は「それはそうだよね!」としてやられた感でいっぱいで主人公の謎の軽さも冒頭の死神との交渉の不思議さも全てが一気に分かり爽快感が凄かった。
Posted by ブクログ
死にかけの刑事が死神に救われるところから始まるミステリー。死神が死ぬ予定の人を伝えたりするので、特殊設定ミステリーと言えるかと思います。もうちょっと主人公と死神の駆け引きみたいなものがあってもよかったかなぁ、とは思います。
なんか色々裏設定がありそうなので、シリーズ化も考えているのかも。
Posted by ブクログ
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命を救ってあげるから
僕と少し遊んでくれないーーー?
陽気な死神と命知らずの女性刑事が織りなす
時に愉快で時に奇妙な新感覚ミステリー!
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新刊コーナーで気になり手に取りました。
主人公の倉木が命を落とし、
死神と取引する場面から始まります。
最初は面白いかな??と不安でしたが、
そんな心配も不要で、
主人公にも何かありそうだし、
特別待機課のみんなもキャラクターがそれぞれあり、
ドラマを見てるような気分でした。
夏にミステリー読みたい、
でも重すぎず、さっと読めるのが良いな、
という方におすすめです!