あらすじ
君は、ギャルに銃殺されそうになったことはあるか? 僕はある。なぜなら、この世に存在してはいけない異能を持った《勇者》だから――。
異能を授ける違法薬物が出回る日本で、運悪く勇者になってしまった僕・千才一愚は追われていた。《探偵》に異能を暴かれれば死。殺されるはずの僕を救ったのは、どんな問題も解きほぐす探偵・独希だった。
勇者でありながら探偵を目指すことになった僕を待ち受けるのは、ミステリアスな彼女との同居生活、ギャルとの再会(※地味子偽装状態)、生意気な妹ヒロインの爆誕。――というのもありつつ。
立ち向かうのは教室に紛れ込んだ勇者を見つけ出す入学試験。そして、探偵の抹殺を目論む勇者組織との戦いに身を投じることになる――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これまで上質かつ一風変わった恋愛系ラノベを生み出してきた作者が、初めて挑戦したというミステリもの。
厳密には、ミステリありの異能バトルものという印象。
作者の持ち味である作風や文体と、ミステリというジャンルはピタリとハマる感じではないのですが、性質の異なる物が混じり合い、他には真似できない思わぬ良き味わいを生み出しているという感想です。
王道の良さではないため、好き嫌いが分かれるかもしれない。しかし王道ではないからこそ、その新鮮味が私には独特で面白く感じられました。
何よりこの物語から醸し出されるワクワク感がとても良かったです!