【感想・ネタバレ】君と結ばれる世界でなくてものレビュー

あらすじ

すべての物事に境界線がある。
日なたと陰。
友情と恋愛。
選ばれた彼氏と、そうでない俺――


好きな人には恋人がいる、先生が好き、恋愛禁止を守れないアイドル、
成立しない男女の友情、年の差の恋……
SNSで若者から支持を集める著者が、恋愛に正しい・正しくないはあるのかを問う、
切なくて、痛い、不器用な8つのラブストーリー


その立ち位置は俺じゃダメなんですか?
何度も口にしかけたことのある禁句が、缶をあおれば容易く喉の下へと消える。
事情に踏み込みすぎないことで、彼女の一歩後ろのこの場所を、なんとか俺は守ることができている。
彼女は、居酒屋にいても、狭い部屋の中に居ても、好きな人の名前を出した。
どこにいても、好きな人の存在があった。彼女の遠い視線は、新宿を向いていた。
それでも、機会を待っていた。男とけんかをしたと聞くたびに心が躍った。
彼女の肢体を抱きしめているときは、たしかに彼女は俺のものになった。
あの時間だけは、正真正銘、二人の間には誰も入れないはずだった。
――本文より

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Posted by ブクログ

この本見たけど、どろどろな関係とか複雑な関係が多くて、私もこんな感じなんだって思いながら、
結構心に来ます

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2025年11月22日

Posted by ブクログ

学生の頃は早く大人になりたいと思っていた。
大人になった今は学生時代が懐かしくてしょうがない。

著者の作品を読むと、過ぎ去った日々の景色がまざまざと蘇って来る。

校舎から眺めたグラウンド、放課後の図書室。
ノスタルジーに浸りながら読み進めた。

不器用な主人公たちが織りなす8つのラブストーリーは、どれも痛くて切なくて歯痒い。

帯には「新時代の片想い小説」とある。
片想いゆえの必死さや純粋さに胸がギュッと締め付けられ、遥か遠くに置いて来た気持ちを思い起こさせてくれた。

誰かを想う気持ちは尊い。
キュン要素欠乏中の方におススメ。

0
2025年09月27日

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