【感想・ネタバレ】エールガール! 2のレビュー

あらすじ

【隣にいたい――これって「仲間」? それとも「恋」?】応援団にとっての大舞台「野球応援」に挑む、ゆゆと狐塚には初めての夏――! 隣に立って応援する日々の中、ふたりの距離に大きな変化が起きる…!? 『別冊マーガレット』で話題のガチ応援団青春ストーリー! 特別描きおろし4コマも収録♪

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高校1年生の久藤ゆゆは、入学早々、部活紹介で見た応援団のパフォーマンスに衝撃を受けます。
力強く、真っ直ぐで、何よりも“誰かのために声を出す”姿に心を打たれたゆゆは、即座に応援団への入部を決意。
仮入部の段階で一緒になったのは、同じクラスの狐塚(こづか)くん。
彼は、無愛想で口数も少なく、クラスでもちょっと浮いた存在。
「なんでこの人が応援団に?」と疑問を抱きつつも、ゆゆは彼とともに応援団の世界へ足を踏み入れていきます。

部活マンガといえば、運動部や文化部が定番ですが、『エールガール!』が描くのは“応援団”。
応援団といえば、学ラン姿で声を張り上げる男子のイメージが強いかもしれませんが、本作では女子高生がその世界に飛び込んでいく姿が斬新です。

最初はただ「かっこいい!」という憧れから始まったゆゆの応援団生活。
同級生の狐塚くんはそんな彼女のミーハーっぽさが鼻につくとぶつかってきます。
しかし本気で取り組むほど「応援」に魅了されるゆゆ。その熱意が彼に伝わり、関係が変化していくのです。
放課後ふたりが一緒に練習するシーンのエモいこと!!!
これぞ青春!!と言わざるをえません。

ゆゆが初めての大舞台である体育祭で本気のエールをするシーンは、彼女の覚悟と思いと努力がひしひしと伝わってきます。
ただの憧れから次第に自分自身の殻を破り、誰かのために立ち上がる力を手に入れてゆく姿に感動するのです。

ゆゆの成長は、まっすぐで、時に不器用で、とても誠実。
その姿に、読者はきっと「自分も誰かの背中を押したい」と思うはずです。
応援されるのも嬉しいけれど、応援することで、自分自身も強くなれる――。
そんな“熱”がまっすぐに伝わってきます。
青春の応援歌のような作品です。

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