あらすじ

西の国フォンティーヌのヴィオレッタは、以前助けてくれたヒュンナグ族のカルムにもう一度会ってお礼をするため和平使節団の一員としてその地を訪問する。世界最強と名高い騎馬民族の彼は、金髪の彼女とは異なる黒い髪黒い瞳の美しい青年だ。だが、次期族長のカルムとはなかなか接近するチャンスがないまま最後の夜、ようやくお礼の短剣を贈ることができたのだが――なんとヒュンナグの風習ではそれは婚姻を申し出る意味だった!? その日からカルムの態度は溺愛に激変！今さら間違いだなどと言い出せないヴィオレッタは困惑するも、彼の真っ直ぐな愛情表現に気持ちが揺れ動いていく。そして伝わらぬ想いと風習の違いに翻弄される二人の前に、謎めいた騎馬民族の青年シーシャが現れ……。言語と風習の壁を越え大草原で育む異民族溺愛物語！

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Posted by ブクログ

FFさんの熱いレビューとおすすめで購入♡
異民族同士で文化も言語も全ての壁を「好き」という強い気持ちで乗り越えて大恋愛の末に結ばれた一途すぎる運命の恋、最高にきゅんでした♡(*ó▿ò*)♡
めちゃくちゃ良かったです⟡.*

初めはただお礼を言いたかっただけのヴィオレッタが騎馬民族に短剣を渡す文化の意味を知らずに求婚してしまってから、急にヴィオレッタにベッタリ溺愛を始めるカルムに最初はどうしてそこまでヴィオレッタに好意的なのだろう...?と謎でしたが、理由が激エモで心が震えました:(っ'ヮ'c):
異なる遠く離れた場所でお互いにお互いの存在を知ってからずっと探し続けてたのほんと、、、まさに運命だなと思いますし、2人の行動が再会と結婚に結びついたんだろうなと思いました。

何度も2人が広大な草原を馬で駆け、美しい光景を見る描写があるのですが、どのシーンも重要でそれぞれ大きな感情が動く時でもあり、どれも印象深く心に残っています(* ˘͈ ᵕ ˘͈ *)✾
ハラハラする場面もありましたが、若い2人らしい勢いのある真っ直ぐで一途な恋が胸に響きます⟡.*
カルムやヴィオレッタ以外の人々も個性豊かでのびのびと草原で暮らし馴染んでいく2人のこれからや、和平をきっかけに絡んでくるであろうフォンティーヌとの関わりなんかももっと読んでみたいです♪
嫉妬心の強いカルムはそのうち西の言葉も覚えると思いますし、あ、でも覚えてもクリスチャンの発音面白いからそのままでいて欲しいです((( *艸))ｸｽｸｽ
シーシャとも友として恋敵として気安いやり取りをするカルムももっと見たいです(*´艸`)

ヒュンナグ族を初めとする騎馬民族たちの自然を愛し、動物をただの家畜としてではなく、仲間として共存する姿、そしてどこまでも続く広大な草原地帯ならではの美しい景色が臨場感たっぷりに描かれていてすっかり自由で美しい世界に入り込んでしまいました...!!