あらすじ
目指すは出世と意気込み、後宮勤めを始めた貧乏宮女・白檀(びゃくだん)。宴の席で皇帝を救った彼女は、皇帝の懐刀で国一番の美丈夫の官吏・芳玉(ほうぎょく)に呼び出される。彼から告げられたのは、まさかの契約結婚の提案で――!?
出世の好機と契約を了承し、芳玉の片腕として働き始める白檀だが、後宮には権謀術数が蔓延っていて……。若き皇帝と後宮に君臨する太后、皇后の座を争う美姫たち、そして毒と血に塗れた遠い過去。陰謀渦巻く後宮で、契約夫婦が華麗に事件を解決する!
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Posted by ブクログ
大変面白かったです。初めてテンプレもので面白いと思いました。展開もスムーズで、設定に対する矛盾がなく、夢中で読んでいました。作者様の教養の深さや知性の伺える、しっかりとした世界観、そこで生きる魅力的なキャラクターがとても素晴らしいです。なろう系好きでない人にも是非読んでいただきたいです。お勧めの一冊です。
Posted by ブクログ
白檀嬢の逞しいこと。
頭はいいのに詩歌が壊滅的なのは、ちょっと意外だったけども。
意外と言えば、麝香こと玉婉との関係性。
太后の姪っ子さんなので敵側かと勝手に随分警戒していたんだけど、強火の皇帝派だったので一安心。
沈香も早々に落としていたし、確かに白檀は作中でツッコミ入れられていた通り、人たらしやも。
宮中の事件が割と凝っていて、面白かった。
ただ複線が全ては回収されなかったり、相手が相手だけに完全決着しなかったり、主役二人の関係性もこれからと、もどかしさも覚えた。
要はまだ続きそうな雰囲気の話。
旦那様に対するライバルも出てきたし、話はまだまだ膨らんでいる途中。
できれば太后を失脚させるところまでは見てみたいなと思う。