【感想・ネタバレ】妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―のレビュー

あらすじ

――第31回電撃小説大賞《大賞》受賞作――
「たった今、世界の法則を再定義しよう」
2032年に提唱された前代未聞の物理学理論により、世界の在り方は大きく変わった。特定の物理現象が少女の姿で具現化した存在――『現象妖精』は、人類に多大なる恩恵と、未曽有の大災害をもたらした。
七年前、『現象妖精災害』により一度崩壊し――復興した街・神戸。そこに暮らす少年・カナエは平穏な日々を過ごしていた――はずだった。あの日、助けを求める彼女の声を聴くまでは。
「1500万もの人間を、この手で一度に、――殺しました」
世界の秘密と、犯した罪。少年と妖精の逃避行が今、始まる。
大賞受賞作家が遺した感動の大作が堂々刊行!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

【電撃大賞】大賞受賞作の期待を裏切らない、粗削りではあるけれど熱量たっぷりの作者デビュー作!しかし粗削りな理由が「応募原稿そのままの書籍化」であり、改稿したくても作者が亡くなってしまっているというのはあまりにも惜しい…。そして続刊原稿も存在しないことから、作者の想いは全てこの1巻に詰まっています。

幸か不幸か、この1巻だけでも十分に満足できるストーリー展開と結末。タイトルにある通り【物理学】をキーとして展開するメインストーリーやバトルには惹かれる物がありますが、改稿前の文章という事もあり、残念ながらある種の分かりにくさは存在します。けれどそこも含めて良き持ち味の物語。

2015年に完成した原稿ということで、令和のトレンドからは外れた面白さというのも納得です。一昔前のラノベをこよなく愛する人や、最近の流行りはお腹いっぱいという人にぜひ手に取ってほしいです。

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

『現象妖精災害』により崩壊した日本、特に重力反転により「逆さまになった神戸」を舞台とするSFにしてボーイミーツガール青春物語。根底にある、全ての物理現象は対応する『現象妖精』が引き起こす。『妖精』が生きるためには甘いもの(糖分)が必須。そして主人公の少年・カナエだけが『妖精』と意思疎通ができる。この三つの設定が作品の展開やギミックに常に関与していて、作中で起こったイベントを思い返すと「ここに効いているのか」と、その使い方の巧さに唸りました。一方で展開の強引さや荒さも感じていましたが、その理由も解説を読んで納得。物語の行く末を知ることができないのは残念でならないほど衝撃を受けた傑作でした。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物理現象を担う妖精が発見された世界で妖精の言葉を聞き取る事ができる唯一の少年と大災害を引き起こした妖精とのボーイミーツガール。

この発想がまず良い。
そして主人公たちのどうにかして未来を掴み取りたいという意志が熱量が物語の全編に溢れていてグッと来る。
それぞれのキャラも立っていて楽しい。

妖精たちの能力に関しては若干後付けやご都合主義的な所があって、もう少し丁寧な伏線を貼っておいた方が良かったとは思う。
でも出版の経緯を考えると仕方ない事だろう。

続きを読みたかったけれどそれはもう叶わないのが悲しい。
電撃小説大賞、大賞受賞作品。

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2025年06月23日

Posted by ブクログ

物理現象は「現象妖精」を通して発生する。いわゆる妖精さんがやってくれましたを現実とした世界が舞台です。主人公のカナエが、とあるきっかけで助けを求める妖精と出会うことで物語が始まります。

物理学をモチーフにしているため専門用語など難しく感じる内容もありましたが、キャラクターも皆魅力的で、何よりバトルシーンの描写が細かく著者の熱量を感じました。もっとこの作品の先を見たいと心から思いました。

ぜひ、最後の解説文まで読んでいただきたいなと思います。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

イラストが良い。
けど、まさか遺稿とは…
途中終わるのかこれと思ったけど、一応まとまってた。
もし映像にしても映えなさそう。戦闘シーンとか盛り上がらなさそう。
全体的な、雰囲気は良かった。

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

物理現象を司る妖精によって、日本は災厄に見舞われる。

分割統治された後の「神戸」。
主人公は、唯一、妖精の言葉を理解することが出来る青年である。

縦に階層化している神戸の街の仕組みとか。
途中で、なぜ妖精が大きくなったのかとか。
妖精は死んだらどうなるのかとか。
読んでて、んー?と思う点は幾つかあるのだけど。

きっと、それぞれの災厄を振り撒いた妖精たちと、統治側とを相手にバトルを繰り広げていく……という、続きがあったんだろうな。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

表紙とタイトルから
ちょいSFボーイミーツガール謎解き学園モノみたいなイメージだったけど、がっつりバトルだった。

というより、設定・ノリ・展開、物語を構成するすべてが
「とある」すぎて、
これが電撃文庫から出てくるというのはちょっとなぁ、という感じ。
終盤ひと段落ついたところで、鎌池さんなら次はこうするだろうなぁ、と思ったらそう展開したし。

エピローグのサブタイトルは元々これだったのかな。
あまり校正はされていない状態での出版ということだったけれど、台詞回しでたまに誰のセリフかわかりにくくなるところ以外は特に違和感なく読めました。

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2025年05月30日

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