【感想・ネタバレ】僕の最後の失敗のレビュー

福満しげゆき

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しっぱい続いて、いっぱい転んで、今ではすっかり前向いて。
過去の失敗も時代を超えて、形を変えて――。自らの生活を描く孤高の“私漫画家”福満しげゆき氏。代表作である『僕の小規模な失敗』執筆から二十二年の月日が経ち、妻との暮らしや育児を経験した氏が描く令和の“失敗”の形とは――。…というか、四半世紀近く失敗が続いてるのか――。
(C)2025 Shigeyuki Fukumitsu

[匿名 · ★★★★★]

もう20年以上

「まだ旅立ってもいないのに」を読んでから、なんとなく気になる作家として、単行本が出ているのを見つければ購入していたが、それがもう20年以上も続くとは。今回も購入。

妻観察も面白いが、ダークな内省が溢れる本作もなかなか懐かしい感じで良かった。タイトルが「僕の最後の失敗」ではあるが、これからもどんどん失敗を語って欲しい。

＃笑える ＃切ない ＃共感する

[ブクログ · ★★★★☆]

私漫画の大御所、福満先生のエッセイ漫画シリーズの最新巻。
小規模な失敗、小規模な生活とつづいて、最後の失敗との題名。
仕事と生活が一区切りした40代男性の悲哀をまざまざと見せつけられた。
これまでの仕事に満足も出来ずこれから大きな成功も見込めない、これといった趣味もかく、同世代のみんなは幸せそう。
僕も同世代として気持ちはよくわかる。

でも福満先生は漫画家として最高の作品をたくさん残して、何より最高の妻がいる。
見る人から見たら人生の勝ち組とも言えるけど、こんなに悩んでるのかと意外だ。

「最後の」との題名だけど、とても面白かったので、ずっと続けて欲しい。