あらすじ
「ひとりかくれんぼ」中に迷い犬を見つけたもくめ。犬に違和感を覚えるくぐつだが、その正体はあの都市伝説で――? そして、とある縁から昔の人気ドキュメンタリー番組に出演することになったサークルメンバー。ネッシーを探すミッションに挑む一行だが、くぐつの超常現象引き寄せ能力でまさかの展開に!? 笑えるのにゾクッと怖い、青春オカルトコメディ第2巻!
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Posted by ブクログ
同日発売の『こわいやさん』(1)とは、これまた、違ったおっかなさを感じられた。
『こわいやさん』(1)と違い、人面犬やサンダーバードと言った、詳しくない人でも、どっかで聞いた事があるし、姿形もぼんやりと浮かぶな、となる都市伝説の中に棲息する存在をテーマにしている作品だからか。
これは、読んだ人間の感じ方で変わってくるだろうが、この(2)は(1)よりわずかに面白くなっていた。
個人的には、もうちょっと欲しかったトコだなぁ、と思いもするが、主役であるくぐつが、相も変らぬ、カスながらも、時々、イケメンなトコも見せていたので、全体的には悪くなかった。
私的に、この(2)で強く印象に残った回は、第12話「事故物件」だった。これは、都市伝説系のホラーに含めて良いのか、と思わんでもないが、鳥肌が立っちまった以上、私の負けで、ここは推し回として挙げるのが筋だろう。
この台詞を引用に選んだのは、くぐつの死中に活を掴む覚悟を見たので。
金に汚く、浅ましい性格もしているが、通すべき筋は意外に通すし、自分をナメた行為を働き、なおかつ、地雷を踏んできた人間は、自分の命を天秤の皿に乗せる事になっても、決して許さないって芯もある。
ギャンブラー漫画では、主人公を張るほどの能力や資質は無いけど、主人公の仲間として、地味に良い活躍をしたり、周りがコイツじゃ絶対に勝てない、と思うような相手に、大逆転を決めて勝ち、株を上げるも、すぐに調子に乗って、クソ野郎扱いされるタイプだよな。
けど、意外でも何でもないが、そういう、ねずみ男みたいなタイプって、ファンからの人気が高かったりする。
「無理やり、家から、おまえを追い出しても、また戻ってくるだろ?けっきょく、イタチごっこだ・・・だったら、二度と逆らわないように、精神的に負けを認めさせるしかねぇ。よーするに、ガマン比べだ。苦しくなって、この家から逃げた方が負けだ。死にたくなけりゃ、さっさとどっかに行くんだな。オレは、別に、おまえと心中してもいいけどな」(byくぐつ)