【感想・ネタバレ】小児科医「ふらいと先生」が教える みんなで守る子ども性被害(集英社インターナショナル)のレビュー

あらすじ

厚生労働省の試算では、1日に1000人以上の子どもが性被害に遭う――。ジャニーズ性加害問題や、大手塾講師の女子児童盗撮事件が世間を大きく騒がせ、ますます関心が高まる子どもへの性暴力。子どもの性被害はめずらしい? 加害者は「知らないオジさん」? 男の子なら女の子より安全? それ全部、危険な思い込みです。「ふらいと先生」として知られる小児科医がエビデンスにもとづき、小児性被害の実態から、保護者や先生など大人たちができる予防法までやさしく教えます。

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Posted by ブクログ

非常に勉強になった。
性被害にあいやすいのは、社会的に苦しい環境にある人である場合が多く、そういった人に支援が届きづらいということのリスクの一つでもある
性被害等を受けた子どもは無意識のうちに心身の不調に陥る場合がある。問題行動的な振る舞い、様子が、実は被害を受けたことによるものだった、ということもある。もちろんそうでないこともあるが、注意が必要
リベンジポルノ防止法、撮影罪、保管罪など、法制度的に性被害を減らす動きは進んできた
子どもの権利擁護(チャイルド・アドボカシー)という観点から、性被害の予防や、性被害にあった子どものケアをすることが必要。日本にはその観点がまだ非常に乏しい。
性加害をする可能性のある人が、実際にそういう行為に踏み込まないように環境を整えることも重要。自身の性的な嗜好について相談できるとか、子どもと大人が密室で一対一にならないとか、見守りが保たれる環境を作るとか。
三次予防の観点で、やはり日本版DBSは大事。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

子どもは日常的に危険に晒されている、と怖くなってしまった。でも怖いと意識するくらいでないと、防げるものも防げない。
一人にしない事、良いか嫌かを言葉で伝えられる事、すごく大切。大人が気付けないと、子どもは抱えたまま生きることになる。

前科者の情報開示は私刑につながりうる、のは恐ろしい反面、それだけ大きい罪なんだと認識を広めるには必要、と思ったが、生活困窮からの性犯罪再犯のサイクルの歯止めはどうしたものか。。
教員免許の再取得可はありえない。
話は違うけど飲酒運転者の免許再取得もありえない。

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2025年05月09日

Posted by ブクログ

読むのがしんどい本だった。

アプリ「コドマモ」や「THYME」も知らなかった。

厳罰化だけでは防ぎきれない。社会が変わっていかなければ。

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2025年01月24日

Posted by ブクログ

子どもの性被害のニュースを聞くたびに情けなくなるし、わが子を、というのも多くて怒りしかない。

小児性愛者は100人に1人らしい。

トランスジェンダーの権利といっしょにしちゃダメ。

著者も、生まれつきなんだからって、子どもを性的な対象にする権利なんて認められないと。

性的な対象を子どもにしているマンガやアニメも日本ぐらいらしい。

罪も軽いし、再犯防止も進んでない、ゆるゆるの日本。

アメリカの小学校では、問題があれば、担任がすべて対処するのではなく、校長に任せたり、スクールカウンセラーやスクールポリスまでいる。

著者は「想い」と「システム」を変えたいと訴える。

近ごろ「同意」という言葉をよく聞く。 

子どもの時から訓練して、社会を変えないとね。

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2025年03月17日

Posted by ブクログ

男性として生きてきて、性加害に関する認識やリテラシーが足りていないなと感じたため読んでみた。
まず認識を改めねばと感じたのが、性犯罪の多さである。そもそも統計には記録されずらい性質の犯罪であるため、全体数はわからないが、女性だけでなく男性も成人するまでに性加害を受ける人はかなりの数がいると言うこと、また小児性愛者もかなりの数がいるということがわかり、子どもを持つのであれば一切油断ができない社会であることがわかった。
また、日本における性教育のレベルの低さも懸念である。そもそも我々大人がまともな性教育を受けていないし、学校が提供できる性教育も、性についてのタブー視の強さから、片手落ちだ。
性的同意が問題になり始めた時代だけれども、そもそも「同意」の練習すら日本では機会が少なく、性的同意以前の健全な人間関係構築についてのスキルを学ぶことも包括的な性教育の一環であり、まだまだ日本でそれが進んでいない以上、家庭の教育がとてもだいじなのだと理解した。

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2025年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どもが性被害にあった時、ワンストップセンターの存在を知っている人がどのくらいいるのだろうか(私は初見でした)。また、子ども専門のCAC(children's advocacy center)がアメリカには1000ヶ所以上あるそうだが、日本には2か所のみ。性教育も遅れている。結局は保護者が知識を身につけて、家庭で性教育を行い、「NO! GO! TELL! 」を教えなければいけないのだ。これだけ性犯罪が増えているのだから、もう少し社会も動いてくれることを期待したい。

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2024年12月20日

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