あらすじ
この執着は、文学にか――それともお前の才能にか。
"この時、真ッ黒な墨を選んだのが、私の長い長い奈落の始まりでした。"時は大正。小説家を志すも筆を折った烏丸すばるは、借金取りから追われる人生に嫌気がさし、練炭自殺を為そうと隣家に火鉢を借りに行く。しかし、隣家はまさに若き小説家たちによる同人誌の締め切り前の執筆の渦中。主催者は若手作家の星・柳楽幻歩。この、見目麗しく才能に満ち満ちた悪魔のような男に見つかったところから、すばるの奈落への道がひらけていく……。「烏丸…自分、物書きやろ。書け。――ペンで僕を殺してみろ」
※デジタル版限定特典:描き下ろしページ1P収録
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Posted by ブクログ
ネットでおすすめをみて購入してみた。
1巻読み終えて「ん?これは・・・LOVE展開あるのか?」って感じ。
時代は大正。
物書きとしてもう絶望的なすばるが、自死のため隣家に火鉢を借りに行ったら、
そこは物書きたちがあつまる同人誌をつくってる部屋だった。
火鉢を貸す代わりに、原稿をまとめてくれと頼まれる。
そして、そこに今話題の柳楽幻歩という作家が現われた。彼もここの同人誌のメンバーだった。
(この同人誌は、著名な作家でも編集さんにダメ出しを食らったがどうしても書きたい作品などを持ち寄って出しているもの)
そして柳楽がすばるの借金を肩代わりするかわりに、
欠員した分の原稿をかいてくれという。
だが、すばるはもう書けなくなってきた。
もともとすばるは物書きを目指していたわけでなく、あるとき芝居小屋の女優をみて一目ぼれしてしまった。が、その芝居はその女優を生かし切れていない!と感じた。
自分なら彼女にこんな役をさせるのに。
そう思って彼女を主人公にしたら、するすると物語が思い浮かんで文章に書きつられていた。誰に見せるつもりもなく。
それがある先生の目にとまり、出品したら賞をとって、そのまま彼は作家の道へ。
だがあるとき、芝居小屋はなくなって映画館になってしまった。
彼女は行方知れず。
彼女がいなくなってもう書けなくなってしまった。
柳楽への借金をかえすため、コンクリート工場で働き始めたが、柳楽がやってきて、とある場所に連れていく。
そこにいたのは・・・
っていう話。
1巻のラストをかんがえると、1巻は土台的な部分になりそう。
2巻からまたがらっとすばるの環境がかわっていそうです。
帯には「文豪ブロマンス」とかいてあるので、どこかで恋愛要素がはいるんだろうけど、・・・どうなんでしょう?
これからに期待です