あらすじ
電車に乗って移動中、突然おなかが痛くなった!そんな時に実感する「列車トイレ」の有難さ。今では多くの特急列車、新幹線など長距離を走る列車にほぼ備え付けられているが、かつてタンクにはためず、汚物は線路に垂れ流されていた。最悪の衛生環境から、いかにして快適なトイレが作り上げられたのか。列車トイレの清掃現場も含む、日本の列車トイレについて解き明かす。
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Posted by ブクログ
鉄道の歴史とともに列車のトイレの歴史。
20世紀終わり近くまで、垂れ流しのトイレがあったとは。最近ではバリアフリーの観点などから車椅子で使える設備の整ったトイレとなっている。揺れる車内での小便はなかなかきつい。夜行列車など長距離運行後の整備の苦労もしのばれる。コンビニでもそうであるが、多人のことを考えなるべく汚さないように使用したいものである。
Posted by ブクログ
やや冗長的だが、列車にトイレができるまでのあれこれは蘊蓄系のTV番組のネタにもってこいな感じ。
「黄害」と言う言葉を初めて知った。列車トイレが走りながら線路に糞尿をまき散らしていた時のその飛散距離たるや!衛生上の問題や悪臭がどのくらい深刻だったか、具体的な記載によろけた。
Posted by ブクログ
鉄道車両や駅に当たり前のように存在しているトイレについて、今は快適で不便なく使えているけれど、そこに至るまでの苦難の歴史や取り入れられている様々な配慮等がまとめられていました
当たり前に使っているので全く気づいてませんでしたが、とにかく様々な配慮、気遣いが集結したものであることがよくわかりました
最もハッとさせられたのは、タンクに溜まった排泄物や室内の清掃をどのタイミングでやっているのか
てっきり1日1回くらいかなと思っていましたが、タンク容量が限られているので、往復の度に実施されていることが普通にあるということ、なので、ダイヤに密接に絡んでいるということに目から鱗でした
また、昔はタンクに溜めずにそのまま垂れ流ししていた話は知っていたのですが、それが公害問題になっていたことや、今のようにタンクに溜めて下水処理するようになるまで、もの凄く大変な道のりを歩んできたこと、完全になくなったのが21世紀に入ってからだったこともびっくりでした
清掃スタッフのお話も壮絶、大変な作業だなと、感謝しかないなぁと思う内容でした、自分は絶対できない仕事です
限られたスペース(清水タンク、汚物タンク含む)に、様々な配慮が詰め込まれたトイレ、次使うときはより気を使いながら使っていかないとと思いました