あらすじ
松下洸平が、初のエッセイ集を刊行。
雑誌『ダ・ヴィンチ』で2021年4月号から2024年1月号まで連載された同名エッセイに加え、2篇の書き下ろし+あとがきを収録。
本のタイトルの「フキサチーフ」とは、画材の一つで、完成した作品が色褪せたり擦れて剥げてしまわぬように画家が最後に絵に吹きつける定着液のこと。
本書は、日々の景色や出会いを、「書く」ことで描写し、「。」を付けて整理していくことで、“松下洸平自身の日常のフキサチーフになれば”という思いから始まったエッセイ連載をまとめたものです。
ドラマやCM、音楽番組etc.お茶の間で彼の姿を見ない日はないほど、忙しい毎日を送るなか、丁寧に綴ってきたエピソードは、
役柄と自分自身のギャップ、
フルアルバム制作・曲作りへの想い、
たくさんの「やりかけ」に包囲されてしまっているある日のこと、
大切な「じいちゃん」について、
お腹が痛くなったとき、「大丈夫」と言ってくれる、ある存在など……。
また、書き下ろしでは過去の自分と向き合いながら赤裸々に当時の想いを綴った貴重なエッセイも執筆!カバー・表紙・中面イラストも松下本人が手掛けました。
●松下洸平コメント
初めてのエッセイ本です。
書籍化をするにあたり、全ての文章を繰り返し、繰り返し、何度も読み直していました。
「そんなこともあったな」と懐かしみながら、「くだらないこと書いてるな」と1人笑いながら。日記のようなこのエッセイには、2021年からの僕が詰まっています。
笑い、泣き、迷った日々は、華やかではなくとも僕にとってかけがえのない宝物です。なんてことない日々の真ん中に立つ自分をイメージして描いたカバーのイラストと共に、皆さんの暮らしのどこかにこの本を置いていただけると嬉しいです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ダ・ヴィンチで連載していたエッセイが発売に。
書籍化を待っていたのでめちゃくちゃ嬉しい。
文章には洸平くんらしさが溢れていて、優しいし面白いし染みる。
大好きなドラマ最愛のこともちらほら書かれていてこれまた嬉しい。
装丁や挿絵も洸平くんが描いていてほんと贅沢な一冊。
私の宝物の一冊になりました
Posted by ブクログ
とてもあったかい...
"今を生きている"ことを感じていたいと願う一冊でした。
虛構ではない言葉を辿って感じる、現実を帯びた心に沁みる感覚が、これほど貴い随筆に初めて出会いました。
『「お腹が痛くなった時、側にいたら治りそうな人」でいたい』
筆を執ってくださり、本当にありがとうございます。
Posted by ブクログ
松下さんはいつも物腰がやわらかくて、
あたたかくて穏やかな感じがする俳優さん。
このエッセイにもその雰囲気があらわれていてとてもよかった。
松下さんが育てているエバーフレッシュに興味がわいて、
買いに行っちゃいました笑
楽しみながら育てています(◍•ᴗ•◍)
Posted by ブクログ
ヤバい、好きだー!
好きな俳優さんから推しになりつつあるなかでは、読んではいけない本だった。ファンクラブに加入してしまいそうだ。
この素顔感が計算だったとしてもいいと思うくらい、真っ直ぐな文章でした。
じゅうにんといろも買います。
Posted by ブクログ
なんかすごく良かった!!普段はもっぱら小説ばかりなので、エッセイ集を手に取ることはほぼないのだが、なんと挿絵までご本人が担当していると知り、興味が出て購入。読んでみると引き込まれた。トピック選びや物事への考え方も面白いのだが、なんといっても、文章がすごくうまい。読んでて心地のいい文章。ちょっとびっくりした。文才まであるとは。ダヴィンチでの連載をまとめ、書き下ろしを2篇収録して単行本化されています。普段、読んだ本はメルカリで売ったりしていますが、これは気に入ったので手元に置いておこうと思う!
Posted by ブクログ
洸平さんの頭の中をのぞいてしまった感じ。
思わずクスッとしてしまったり、ジーンとしたり。
ますます洸平さんが大好きになりました。
ぜひ、洸平さんの声で朗読バージョンを出してほしい!
Posted by ブクログ
エッセイというものをあまり読んだことがなかったけど小説とはまた違った魅力を感じた。
松下洸平さんの素顔を知れた気がする。
日常で考えていること面白すぎて、「松下洸平さんって??」って思っている人でも読みやすと思う!!
言葉のチョイスも面白い。
沢山悩んで、落ち込んで、でも落ちすぎずに努力して前に進んでいる生き方見習いたいと思った。
Posted by ブクログ
ドラマ『最愛』を観て
大好きになった俳優の
松下洸平さん。
俳優としても素敵、
歌も上手くて素敵、
おまけにエッセイも出せるなんて!
え、さらに絵も上手い!素敵!
松下洸平さんの文章は
優しくて優しくて…
昨今のテレビ業界の闇で沈んでいた
私の心を言葉で温めてくださった。
じいちゃんの話でじーんとし、
運転手さんの話でクスッとし、
松下洸平さんは真面目で貪欲で
おごらずに
良い意味で普通の人。
これからも応援する。
ぜひとも続編をよろしくです!
Posted by ブクログ
NHK朝ドラ「スカーレット」で松下洸平さん、なんか素敵だなぁと思いました。
そして、俳優として魅力的でもある一方、歌手でもある彼の歌声や作詞された曲も大好きです。
今回、このエッセイで何に対しても誠実な姿勢と子供の頃のいろいろなお話しにもとても魅力を感じました。
これからも松下洸平さんの素顔を感じられるエッセイ続けていただきたいなぁと思いました。
Posted by ブクログ
30代の男の子が 人生をまっすぐに見て 書いたエッセイです。
人柄の柔らかさや優しさが伝わってきます。
すぐ隣りにいて お話しをしてくれているようでした。
松下洸平さんの 放課後アプリ はよかったですね。
今 有働由美子さんと音楽番組の司会をしていますが いい感じです。
有働さんとの距離の取り方が このエッセイにも生かされているように感じます。
このまま ずっと文章を書いて欲しいなあ!と思います。
60になったら もっと面白い本を書くかもしれませんね。
肩の力を抜いて 文章を書く って難しいことかもしれません。
楽しみな人です。
Posted by ブクログ
好きな俳優さん。
同じ時間か過ぎているけど、内容の濃さが違う。こんな人生送れたら、人生終える時にお腹いっぱいって思えるのかも。一度きりの人生、やりたいこと見つけて、言葉に残して、過ごしていきたいなって思えた!
Posted by ブクログ
朝ドラ『スカーレット』でハチさん(朝ドラの影響で未だに役名で呼んでいる)のことを認識し、そこから応援し続けている俳優さんの1人。カバーの絵や挿絵は自分で描いたものであり、紙の素材も作品の世界観に合ったものを選んだそうです。こだわって作られた作品。大切に読み進めていきました。
『スカーレット』以降の仕事の流れを知っているので、あの時思っていたこと、感じていたことを知れて嬉しかったです。クスッと笑える内容やハチさんの温かい人柄溢れる内容もありとても好きなエッセイでした。特にお母さんとおじいちゃんの話が好きだったし、「鬆」の章の話では夜中に何やってるの(笑)とツッコミをしてしまうくらいくだらない内容で面白かったです。
個人的には、ドラマ・映画に出演していると嬉しくなる俳優さんの1人である光石さんについての話が書かれていて嬉しかったです。またハチさんと共演している姿を観られる日がきますように…!また、嵐ファンでもあるので翔ちゃん(櫻井翔)の名前が登場して物凄く嬉しかったです。本当にありがとうございます!!俳優としての翔ちゃんと共演する日を夢見て生きていきたいと思います!
Posted by ブクログ
松下洸平はかっこいい。だから買った。それに尽きる。
見た目が誠実だからって文章も真っ直ぐなんかい、とツッコミを入れたくなるくらい素朴な文体。テクニックや個性的な表現があるわけでないからこそ、素直な気づきがじんわり沁みるし、思考を丁寧に書き留めようとする姿勢が伝わる。
思うことは容易いけれど、それを言語化して留めることは難しい。よく頑張りました。
何が悔しいって表紙の絵も各作品のイラストも全部本人が描いたそうだ。
かっこよくて性格も素晴らしい、演技は勿論歌も上手くて絵も描ける。
天は二物を与えずなんて大嘘じゃないか!
Posted by ブクログ
「フキサチーフ」とは、画材の一つで、完成した作品が色褪せたり擦れて剥げてしまわぬように画家が最後に絵に吹きつける定着液のことだそうです。
このエッセイは、松下洸平さんが、日々の景色や出会いを書くことで描写し「。」をつけて整理していくことで、日常の「フキサチーフ」になればいいな、と思って付けたタイトルだそうです。表紙の絵、中面のイラストは、松下さんが描いているそうです。
松下洸平さんの「洸」の字は、“水が光を受けてキラキラしている様”を表し、才能が噴水のように噴き上がって輝きますようにと、画家であるお母様が選んだ漢字だそうです。
松下さんは、このエッセイを『ダ・ヴィンチ』誌で連載することになった時、新しい机と椅子を買ったそうです。新しいことを始める時は、まずその道のプロだと思い込むようにしているそうで「思い込み力」と呼んでいるそうです。また、「本気で俳優になりたい」と思ったときには無計画に夢を見ていたそうで、先の苦労など知らなかったことが良かったと言っています。これを「無知力」と呼んでいるそうです。
別に「推し」ではないのですがw、内面に何か興味深いものを持っておられそうな方だなと(わたしは)思っていて、この本を読んでみたくなりました。
例えば、「運転手さん」という章が面白かったです。
ある日、松下さんがタクシーに乗り、スマホでInstagramをみていた時、運転手さんが話しかけてきました。「お客様、つかぬことを伺いますが、UFOを見たことがありますか? ご乗車いただいたお客様に時々この質問をするんです。」、「これまで聞いた469人のなかで、66人のお客様があると答えてくださいました。」と。
で、この運転手さんは4回みたことがあるそうで、道すがらその時の様子を聞かせてくれたそうです。
そして、目的地に着き、タクシーを降りる時に運転手さんが言った言葉がカッコイイです。
「最近はスマホを見ながら歩く方も多いですが、時々空を見上げて立ち止まる時間もいいものですよ。私が言いたいのは、そういうことです。ご乗車ありがとうございました!」
俳優さんであり、歌手であり、またエッセイなどでも発信をしている松下さんには、日々の出会いや生い立ちなどに、わたしの知らない生活や考え方があります。エッセイを読む楽しみは、そういう知らない世界にいる会ったことのない方の人となりを垣間見ることができることかもしれません。
ご興味湧きましたら、ご一読ください。