あらすじ
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
データで読み解く、新しい時代のヒット
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
みんなが、同じ時間に、同じところから情報を得ていた時代が終わり、
情報入手の手段は多様化・細分化した。
90年代をピークに縮小傾向にあるとされる音楽業界だが、
近年では、ストリーミングサービスやオンラインライブなどが普及し、
ヒットのあり方が変わっている。
また、YOASOBI やCreepy Nuts が、日本を飛び出して
グローバルチャートを賑わせたのは記憶に新しい。
こうした新しい時代のヒットの裏にはどんな仕掛けがあるのか?
本書では、博報堂独自の「コンテンツファン消費行動調査」のデータをもとに、
現在の音楽業界、音楽ファンの実態を明らかにする。
そこから導き出された「ヒットの方程式」は、音楽業界のみならず、
さまざまなジャンルのマーケッターにとって有益なものとなるだろう。
目次
はじめに~令和の音楽とヒットの変化
第1章 ヒット方程式の変遷
第2章 音楽ファンの実態
第3章 フィードコンテンツとヒットの方程式
第4章 アーティスト別ヒット考察
第5章 鼎談 令和のヒットを考える
スージー鈴木(音楽評論家)×柴那典(音楽ジャーナリスト)
×礒崎誠二(ビルボードジャパン・チャートディレクター)
おわりに~音楽ファンとアーティストが一緒にヒットを作る時代
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
令和ヒットの方程式はあることはあるが、しかし、レコード会社とマス=メディアとが共謀してヒット曲を作り上げていた平成までに比べると、たいへん複雑である。というのも、インフルエンサーに推してもらう、TikTokなどの最新メディアを活用する、ヒットへの導火線に火がついた時点でそれが勢いを増すようにアーティスト本人も積極的に煽ろうとするなどコツはあるものの、しかし、ヒット作りは、平成まで独裁体制よりも民主化されているからである。この方程式が今この時点でももう一度通用するかもわからない。混沌とした時代である。
Posted by ブクログ
音楽業界のことはあまり知らなかったが、近年のヒットがどのように生まれているのか勉強になった。
5章の鼎談ではこの先の展望についても語られていて興味深い。特にインストゥルメンタルの需要の話は、自分もサントラ愛好家なので熱い話。顕在化しているマーケットを狙うだけでなく、分散している個をつなぎ、クリエイターが次々と登場する生態系までデザインしていくそうした時代が訪れるのではないか。
Posted by ブクログ
音楽の受け手を消費スタイルなどからクラスターに分けた分析は圧巻だが、肝心のクラスターについて具体的説明が少なく消化不良。そこは企業秘密でもあるのか。