あらすじ
版画家の石川真衣さんが性格が真逆なエースくんとヨバンさんと鎌倉で暮らす日々。
ゴールデンレトリバーとアヒル、そして人間との心通い合う笑って泣ける愛情ストーリーを[漫画+写真+文章]でつづります。
犬のエースくんは、穏やかでとにかくやさしい男の子。
アヒルのヨバンさんは、頭上の飛行機にもキレ散らかす活発な女の子。
種の違うどうぶつが暮らすのって、どうしてこんなにじわっとくるのでしょう。
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Posted by ブクログ
新聞の「著者に会いたい」のコーナーで紹介されていた本。著者の石川真衣さんは版画家で、ゴールデン・レトリバーと暮らすという夢をかなえ、さらに鎌倉に引っ越してからは、アヒルを「チーム」に迎え入れる。
その一頭と一羽は、いづれも「チーム石川」のメンバーとして、「エース」と「ヨバン(4番)」をつとめている。
写真と著者自身が描くマンガと文章でつづられる本書は、笑いあり涙ありの物語だ。後半に描かれている病気のエースくんの介護は、とても大変だったと思う。そして「看取り」。愛情深く接してきた著者に、エースくんも虹の橋の向こうから、「ありがとう」と言っているに違いない。
Posted by ブクログ
ヨバンさんずっとオスと思ってた。あらくれは女子なんだね、鳥も。穏やかで優しいエースくんが弱っていくのが悲しい。真夜中の散歩、うちもやった。もう十年たつのに泣けた。最期まで耳は聴こえるっていうから、優しい言葉をありったけ話しかけて、ずっとそばにいられたら、きっといいお別れだったんじゃないかなって。
Posted by ブクログ
本の装丁もイラストもエッセイも漫画も写真もどれもとても素晴らしかった。版画家の石川さんの、犬のエースくんとアヒルのヨバンくんと過ごした日々。エースくんが優しくて、賢くて、愛に溢れるかんじが素敵なのと、ヨバンはマイペースで突き進むのが面白い。違う種類の動物でも仲良く過ごせるんだなあ。
お庭でみんなでほっこりしている時間がとても尊い。お庭全体の写真が見たかったな。
エースくんの最期辺りら悲しくて、辛くて読むのが苦しかったが、石川さんの率直な気持ちが伝わってきたのと、今ある幸せや一緒に過ごせる時間を大切にしたいと思える一冊。
Posted by ブクログ
著者・石川真衣さんとゴールデンレトリーバーのエースとアヒルのヨバンの家族愛をひしひしと感じた物語。
オールカラーで絵の描写が美しい。
ところどころ笑える場面も…。
エースとヨバンを迎え入れての日常を綴っている。
エースの優しさになんて愛しいんだろうと思いながらヨバンの勝手気ままさに唖然としつつ、そこにも家族ならではの甘えや信頼があるんだなぁと感じた。
真衣さんが、生後1か月のヨバンを迎え1日じゅう鳴いてる声で寝不足だとか、エースの赤ちゃん返りとか…育児ノイローゼに辛いってのが人と動物の区別なく一緒なんだとしみじみ思う。
アヒルと犬と暮らすということは難しいだろうと思うが、お互いの特性や習慣が違うのは当たり前で、それをきちんと受けとめて、尊重することができるから1つ屋根の下で生活ができているんだなと。
だけどエースはヨバンを邪険にせず、よく譲歩したよなぁ…と。
それも真衣さんの育て方が素晴らしいからだろうね。