【感想・ネタバレ】殺す時間を殺すための時間のレビュー

あらすじ

R-1グランプリ2024にて大会史上初のアマチュアファイナリストとなり、お笑い界にどよめきを与えた芸人・どくさいスイッチ企画。
社会人生活を送る傍ら、アマチュアお笑いの舞台に立ち続けた、孤高のピン芸人による初書籍が発売決定!

どくさいスイッチ企画がWeb小説サイト「カクヨム」にて、「たいむとぅーきる」というタイトルのもと、ひたむきに綴りつづけた大量のショートショートが、今回大幅なブラッシュアップを経て「殺す時間を殺すための時間」として書籍化。
「カクヨム」掲載の傑作から、新規書き下ろしまでたっぷり収録。
とびきりのお笑いぐるいがジャンルレスに生み出す「読むピン芸」、今いちばん、夢がある超短編集です。


―――――――
17才のとある日を境に、少年は「殺し」を胸に誓い、着々と準備を進めていた。(「こじらせた殺意」)
ツアーファイナルを迎えたバンドは、ファンに秘めた思いを告白する。(「違法薬物」)
東京を拠点に活動する男女コンビのインディーズ芸人「だいさくせんズ」。彼らの鉄板ネタには秘密があった。(「だいさくせんズについて」)
ある日、男の家に訪ねてきた死神。どうやら男の余命を決める「いのちのロウソク」をなくしてしまったと言うが……?(「いのちの灯」)

ほか、あなたの退屈な時間を「殺す」豊かな世界観の物語を多数収録!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

フリーのお笑い芸人が書いたショートショート。作品ごとに特徴が変わり、白黒が反転するレイアウトもあってとても刺激的な一冊となっています。作品自体もアイデアが面白く、芸人より作家として活躍して欲しいと思うくらい面白かったです。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

お笑いピン芸人どくさいスイッチ企画によるショートショート集
物騒なタイトルですが、由来は暇つぶしの英訳「kill time」からきています

R-1グランプリやYoutubeの大喜利チャンネルでお見かけしていた芸人さんですが、巻末著者紹介によると社会人落語日本一決定戦で優勝していたり、創作落語を制作していたりと、かなり幅広く活躍しているようでした

実際に収録作の中には創作落語の台本もあったりします

でもそれだけではありません
本当にバラエティに富んだラインナップです

笑えるもの、ゾッとするもの、くだらないもの、不気味なもの、泣けるもの等々、そんなこんなが全60作品
さらには作品ごとにページレイアウトが変わるという凝りよう
大満足です

お気に入りをいくつか羅列
受付・社員研修・予知現・ギャルの遺言・とうめい熊のいたオフィス・就職強盗・グランドフィナーレ・笛吹きの告白・解散伝説・ヤなことそっと25・地球のお医者さん・グレイテストギフト・ザッピング・すけべ神社・古本探偵の推論・だいさくせんズについて

いやいくつ挙げるんだよ!ってな感じですが、それくらい自分の好みに合致しているものがたくさんありました

作者によるまえがきに『本の名前もタイトルも思い出せないけれど、いつまでも頭に残っている物語になりますように』とあるのですが、そんな感性が好きな方ならお気に入りの作品が絶対に見つかるような一冊なのではないでしょうか

解説の土岡哲朗さん(春とヒコーキ・芸人)もとても良かったです
作品を考察しながら同時に作者を語る、愛と敬意のあるとても素敵な解説でした

んで、その解説で作者の事を「どくさい氏」と呼んでいたのが妙にツボってしまった(笑
いや、そうなんだろうけど、なんかこう、味がある呼び方よね「どくさい氏」

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

ピン芸人かどうかは魂が決めるんだよ

さすがです

くすっとしてぞわっとしてハッとして…
ちょっとずつ読めるし隙間時間に読める
バタバタでも読書したい!
にもってこい
時間潰しではなく、ちゃんと楽しい本を、コンパクトに読みたいときに。

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

序盤の印象は色々物足りないなぁだった。

読み進めていくうちに、笑えるもの、不穏なもの、意味深なものと沢山の話が短編で軽く読めて、ありだなぁと!
次はどのテイストの話かとワクワク感もある

情景描写がかなり少なく、ほぼ会話文のみの短編が多いので疲れている時にでも読める本。

端的に言うと『読む落語』という印象。

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2024年12月14日

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