【感想・ネタバレ】ようこそ伊勢やなぎみち商店街へ 瓦版とあおさのみそ汁のレビュー

あらすじ

一年前にとある事件で心身を壊し、東京の仕事を辞め、地元の三重県伊勢市にある柳道商店街へ帰ってきた青年・健一。駐車場係員として働きながら徐々に社会復帰を図っていたある日、フリーペーパーの編集長を務める幼馴染・晴人に頼まれ、商店街の人々にまつわるコラムを書くことになる。伊勢出身の小説家で、健一の母親も大ファンである絃來田兼人の作品を読んで実家の寿司屋を継ぐために帰ってきた青年や、モラハラ彼氏と別れられずにいる大学の同級生の妹、絃來田の小説の主人公に憧れて孤軍奮闘するシングルマザー、小料理屋という祖母の夢を叶えるため東京から地元に帰ってきた孫たち……商店街の内外からやってくる様々な人たちとの出会いと交流を通じ、健一は商店街という場所の温かさ、文章というものの持つ影響力を実感していく。人と人との縁がつなぐ、希望と再生の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

商店街の皆さんが本当に暖かくて、そして頼もしくもあって、こんな商店街がそばにあればなと切に思った。
自分の地元の商店街は寂れる一方なので、代替わりをしながらも続いているお店、祖母の意志を継いで孫が出店なんて展開を作中に見ると、まだまだ商店街も頑張れるんだなと希望が持てた。
何より、作中の健一さんの文章のあたたかみが……癒された。
そこに至るまでには胸の痛む展開もあったのだけれども。
家族のすれ違いだったり、シングルマザーの苦悩だったり、死別だったり。
でも、それも商店街の人たちの人情が支えになり、乗り越えるきっかけになるから、各話を読んだ後はほっこりできるという。

ただ最後の最後にあったエピソードだけは、この読後感が得にくいという。
ちょっとした種明かしではあるのだが、個人的には蛇足のように感じてしまった。
最後までほんわか雰囲気で終わってほしかったな……

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2024年11月19日

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