【感想・ネタバレ】日本人になったユダヤ人のレビュー

あらすじ

もしあなたが人生に悩み、仕事につまずき、人間関係で苦しんでいるのなら、この本が大きなエールを送ってくれるだろう。
アーロン・モリッツ、後に得た日本名は山川阿倫。
本書は、はるか東洋の異国で日本国籍を取得して事業を立ち上げ、大きな成功をおさめた男の数奇な冒険物語である。(本書「はじめに」より)

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Posted by ブクログ

サクサクと進んで1時間ぐらいで読み終わりましたが、中身は決して軽いものではありません。
第二次世界大戦中、ユダヤ人として身の危険を感じ祖国脱出。イギリス軍で輸送を担う軍人を経て、身内が経営するフランスの免税店に勤め、そこで出会った日本人従業員が辞めた後、彼女を追って日本へ。
戦時の特殊事情を生き抜くというのは当時生きている人の多くの人が経験していることだろうけれども、その後、日本へ行くという決断、そして日本国籍を取得し最後は日本で生涯を終えたというのはこの人ならでは。セレンディピティという言葉が出てくるが、きっかけはそれだったとしても、自分の考え方を貫く生き方が美しいとも思いました。
フェイラーのタオルのブームは知っていたが、私にとっては他人事だったので、その実態はこの本を読んで知ったわけです。やはり自分の嗜好性とは異なるとは思いましたが、1回ぐらいタオルを使ってみようかという気にはなりましたね。
星をひとつ減らしたのは本人著ではないので。これで十分だとは思いますが、ご本人がどういう言葉で語るのかを知りたかったですね。NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀なんかで見てみたかったな。既にお亡くなりなのが残念。

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2018年09月11日

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