【感想・ネタバレ】後宮の人形師 ひきこもりの少女、呪術から国を救う。【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

黄鈴雨(こう りんう)は国で唯一、命ある人形「魂人形」を作ることができる。
けれど人が怖くて友達は魂人形の毛毛(マオマオ)だけ、祖母のくれた猫の仮面がないと人と話すこともできないひきこもりの十八歳だ。
ある日、帝から「不幸続きの後宮の妃たちを守れ」と勅命が下る。
鈴雨は猫の魂人形の毛毛を連れ後宮で働きはじめる。仕事はできるが感情が希薄すぎる官吏・李長雲に世話をやかれながら、妃たちと心を通わせ、鈴雨の世界は少しずつ広がっていく。
けれどその裏で国を揺るがす謀略が張り巡らされていて――。
絆と成長の傑作アジアン・ファンタジー、開幕!

※特典として、発売記念書き下ろし短編【毛毛散歩】を収録しています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人形、すごすぎるね。
好きだったので続編が出たら嬉しい。
鈴雨がかなりガチのコミュ障でそこがいい味出てたんだけど、悪意だけじゃなく相手の好意も優しさもわかるだろうにこんなに拗らせてしまったのが不思議。

0
2025年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

魂人形を作る技術は天才的だが、それ以外は支障が出るレベルで生き辛そうな鈴雨。
特に他人との会話がうまいことできない。
ただでさえ後宮に来た当初は長雲以外に頼れる人がいない中、よくぞここまでコミュニティを広げたものよ。
陛下が後宮へ鈴雨を呼んだ張本人ゆえに最初から好意的で高評価だったのと、妃たちが最終的にはよき理解者になってくれたのが大きかった。
最初に理解してくれた方は……おう……

意志を持ち自在に動く魂人形の設定も面白かったし、後宮内のトラブル(というか殺人か)も呪術が絡むとはいえ犯人は誰なのか予想するのも楽しかった。
個性的な妃たちも魅力的で、最初は敵対していたキャラも和解後は助けてくれるいいキャラになったし、印象に残るサブキャラが多かった。
魂人形たちも込められた思いの純粋さもあって、みんないい子達だったし。
最初は鈴雨の生きづらさにこっちも苦しくなったものだが、最終的には楽しく読めたと思う。

惜しむらくは、長雲様の掘り下げが足りなかった点か。
どうして彼が「若仙人」と呼ばれる態度を取るのか(多少は語られたけどそれでももう少し欲しかった)それでいて鈴雨に対する他の人とは違う態度の答えは。
おいしいところで終わったので、その先が読みたかったー!となった。
せめてもう数ページ……!

0
2024年10月29日

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