【感想・ネタバレ】自分を傷つけることで生きてきた 自傷から回復するための心と体の処方箋のレビュー

あらすじ

学生のうち10人に1人が自傷経験がある時代。なかなか自傷から抜け出せず、大人も自傷する傾向にある。しかし、社会的には自傷に対する偏見もあり、たとえ回復しても友人や家族に言い出せなかったり、傷を隠しながら生きなければならない。
著者の村松英之は形成外科医としてリストカットの患者の治療を行いながら、2022年には、日本自傷リストカット支援協会を設立。患者のサポートのほか、医師への啓蒙活動を行ってきた。
本書は、当事者へのインタビューを通して、心と体の守り方を紹介する。

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Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読みました。
実際に病院で先生に話を聞いてもらっているような感覚になります。

自傷行為をしている人たちの例も挙げて、読者の共感を得たり、どう気持ちを整理していくかという内容はもちろんですが、
形成外科医としての立場から傷の処置の仕方や、病院に行くタイミング、おすすめの絆創膏や塗り薬まで細かく説明があったことに驚きました。
腫れ物扱いするのではなく、一人の人間として普通に接してくれている感がよかったです。自傷行為が悪いのではない、というところは、自傷をしてしまう人たちの救いになると思いました。

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2025年04月21日

Posted by ブクログ

良書。いますぐやめたいわけではないが、なんとなく読んで癒された。体験記など多くてわかりやすいし優しい印象。

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2025年05月22日

Posted by ブクログ

自傷患者の向き合い方や治療の仕方などに興味があり手に取ってみました。アンケート結果で高校生の10人に1人は自傷経験あると書かれており、珍しい事ではないのだと驚きました。また自傷行為にはストレス軽減や気分緩和として重要な役割があり、行為者に対してもまずは受け入れて話を聞く事が大事なのだと書籍を通じて学べました。周りに行為者がいらっしゃる方は是非手にとって読んで頂きたい本です。

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2024年12月14日

Posted by ブクログ

自傷行為から回復するための過程が、5つのステップで丁寧に描かれている。
① 自分を傷つけるという現実を知る
② 傷と「ほどほどに」付き合う
③ 傷を人に打ち明ける
④ 周囲との関係を結び直す
⑤ 傷跡を手放すこと、あるいは手放さないという選択をする
形成外科医である著者が、実際の患者の声や臨床経験をもとに綴った内容はとてもリアルで、当事者だけでなく、周囲の理解者にも大切な視点を与えてくれる。「回復」という言葉に希望を見いだせる一冊だった。

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2025年04月12日

Posted by ブクログ

著者が形成外科医なので、傷の処置方法や傷跡に対する外科治療が丁寧に書かれています。
それでいて自傷してしまう人たちの心にも寄り添っていると思いました。

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2024年12月18日

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