あらすじ
「君、私の婿になる気はないか?」
国や領地をも家と見なし管理・経営する『家政学』専攻の学生ウィルは、略奪・戦争国家と批判していた隣国オノグルの女王イロナから初対面にもかかわらず突然、求婚される。
「この国を、戦争以外の方法で飢餓から救いたいのだ」
イロナの真意を知り、ウィルはオノグルで半年間過ごすことになるのだが、王宮の使用人たちにすら敵国の人間として扱われ味方は一人もいない状況で……。
家族を殺し、殺され、他国を憎み、憎まれる負の連鎖を断ち切ることはできるのか。
婚約式から靴や貨幣作りまで、剣を持たない少年の戦争回避術!
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Posted by ブクログ
隣国の女王に求婚された学生の青年がその知恵と知識で女王の国の危機を救う話。
あらすじ読んだ時は天才青年が機略でバッサバッサと問題を解決していくようなお話かなと思ったのだけど少し違った。
そこまでの天才性はなく、どちらかというと知略よりも青年と女王とのラブコメに寄っている。
なので半分ぐらいまで青年と女王との関係を深めるエピソードが主で、国の問題は後回しになってた。
ラストに向かってようやく知略を発揮するのだけど、まあ、そこまでのことはないと言うのが正直な印象。
でもまあ読後感は良かった。
女王と青年のラブコメがわりと楽しいからだな。