あらすじ
アメリカで活躍するトラウマ治療の専門家の著者によるフラッシュバックケアの決定版。
フラッシュバックというと、震災や事故、性被害、虐待などの大きな出来事を思い浮かべ、「私には関係ない」と思ってしまいがちですが、小さな出来事であっても、フラッシュバックは起こり得ます。どんなトラウマがフラッシュバックかは、「自分ではどうしようもなかった」出来事で。そのため、個人差があり、一概にどんなトラウマかということはいえないのが実情です。
そんな意外にも身近にあるフラッシュバックの予防と対処法を、アメリカで専門的な経験と知識とで心理療法士としてクライアントに治療を行うだけでなく、講師として多くのプロの心理専門家にもトラウマと回復について教えている著者がわかりやすく解説。本書では、著者の経験と知識をもとに、フラッシュバックを抱える読者に対して、「今すぐ使える」「誰でも使える」「わかりやすい」ことをベースに、丁寧にひもといていきます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
フラッシュバックやPTSDについてわかりやすく専門的に解説とケアの方法が書かれている。字体も大きくしてくれてあり読みやすい。また、アンガーマネジメントとしても効果がありそうな内容だと思う。誰しも心に闇の部分があると思う。この本はその部分でも解決の一歩となる本ではないだろうか。
Posted by ブクログ
まず、本書は「フラッシュバック」が起きてる状態でも読むことができるように少し文字が大きめで、行間も空いているため、とても読みやすい作りになっている。
絶対に今すぐ効く対処法というものはないが、この本を読むことで、フラッシュバックに悩んでいるのは私だけではないことや、普段、「今、ここ」に意識を向けてフラッシュバックに向き合おうとしていることが間違いではなかったことを知ることが出来てよかった。これからも、思い出した時には「今、ここ」に意識を向けていきたい。
Posted by ブクログ
「フラッシュバックは減らせる」ということがやさしく書いてある。
使えそうなこと↓
・白い壁の黒いシミ
・「ちょっとマシを目指す」
・ケアした後の心の変化を感じ切る
・いない、いない確認
・マシな感覚に意識をとどめる
・今の日時と年齢を言う
・今の状況を言う
・「T+1」トラウマの終わりを思い出す
→私は今一人暮らししているので、一人暮らしできた日かな。「もう終わったんだよ」って言い聞かせると安心する。
感覚フラッシュバックと感情フラッシュバックがあって、感情の方は自己否定的・悲観的な考えも入る。
否定的・悲観的に考えてしまうのは事実ではなくて、PTSDの影響なんだと思った。少しほっとした。
そんなに警戒しなくていいんだ。
少しづつ改善して、人生を取り戻していけたらいいな。
Posted by ブクログ
今ここにある安全の確認と納得。思い出す、セルフケア。見る、手に取るとホッとするものがお守り=リソース。フラッシュバックのきっかけのうち危険なものについての対処法を決めておく。再体験は体の感覚を通した体験で現実の感覚がなくなる>だから覚えてない。フラッシュバックだと認識する。今の日時と年齢、状況を言う。過去の体験を過去のこととして言う。あの時は逃げなきゃと思った。今までも毎回必ず収まってきた。今はまし>本当にそうなときだけ。現在知覚しているものの言語化。電話番号を思い出し逆から読むことで頭を離す。対処法でましになった部分に焦点を当てる。動けないときは動かせる部分呼吸とかに意識を集中する。感覚で今と当時の違いを確認し言語化。
Posted by ブクログ
アメリカで心理療法を
行なっている著者の知識と
対処法をまとめた本
見やすい大きさで行間もあり
読みやすい♪( ´▽`)
◆以下抜粋
「フラッシュバックは心の弱さではない」うえに
「フラッシュバックは軽減できる」
完璧になくそうとするものではなく、
「ちょっとマシ」になることを目指す
後半は急いで読んでしまったから
もう一度じっくり読み返したい♪
Posted by ブクログ
フラッシュバックについての説明と、具体的な対応策がわかりやすく紹介されています。
私にとっては文字が大きすぎるように感じて逆に読みづらく、読み進めるのに時間がかかりました。
とはいえ、役に立つ内容がわかりやすい表現でまとめられているので、多くの人が気軽に手に取れる場所にあるといいな、と思う本でした。
Posted by ブクログ
トラウマ専門心理療法士という存在をこの本を通じて初めて知ることが出来た。
フラッシュバックとトラウマは密接に関連しているけど、異なることも理解出来た。
特別な経験をした人間だけがフラッシュバック、トラウマになるものではない。それはその起こった出来事の大小は関係無いことも改めて理解した。
chapter2までは不安感やドキドキで内容が上手く入って来なかったけれど、今こうしてこの本と向き合っている自分をそのまま受け入れたら少しずつ内容も自分の中に入って来た。
考え方の癖を知り、そしてコツを掴む。
そして苦しむことが償いではない。
トラウマとはその出来事だけが人を傷つけるのではなく、実際は被害内容だけではなく、その後の周りの反応が回復の予後を大きく左右することは大きく頷ける。「世間の沈黙は共犯」だという事がとてもよく分かる。
本を読んで感じたことは、フラッシュバックやトラウマは自分に起きた過去の出来事と捉えること、そして今に意識を向けることでだいぶ気持ちや体が「マシ」になるということ。マシも積もればかなりマシ。
本を読んでみて、読み手が分かりやすいように言葉を選んで書かれていることにとても優しさを感じた。