あらすじ
現在、チャンネル登録者数28万人超。ホラー好きの間で「今一番キている」とされる、モキュメンタリ―ホラーというジャンルを築いたパイオニア的存在。個人撮影した恐怖映像が偶然見つかったという設定で、未編集の動画を流すスタイルのジャンルである。見ている人が恐怖の疑似体験ができる所が人気を呼び、ファンが数多くの考察をしているという点も特徴である。
テレビ制作スタッフが、呪いのビデオを追い求め死んでしまった様子が映った動画、『封印されたフェイクドキュメンタリ―』は、再生回数81万回。他にも、防犯カメラに映る、エレベーターで失踪した女性の映像、ドライブ中に、カルト教団に拉致される映像などが人気である。現在19本の動画を出しており、いずれも、20~80万回再生数を誇り、圧倒的な人気を博しているチャンネルである。
「呪いのビデオの現在の行方」「エレベーターに映る女性は防犯カメラに向かって何を訴えていたのか」
今回の書籍は、この人行方不明のテーマのもと、チャンネル内で再生回数の多い、『封印されたフェイクドキュメンタリー』『-(basement)-BASEMENT』『フィルムインフェルノ』『Sanctuary』等をもとにしたホラー短編集。
テレビスタッフを呪った、「見たら死ぬ呪いのビデオ」の行方を新たに発掘する様子を描いたり、エレベーターで失踪した女性がカメラに向かって訴えていたことを明らかにしたりといった内容が明らかに!? 考察好きの方にとって、答え合わせの要素も含んだ短編集。
さらには、動画未公開の書下ろし作品も2作品収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本当にフィクションなのか分からなくなるくらいリアルで不気味な作品。モキュメンタリーホラー。
こういう説明出来ない怖さが一番おもしろい。
映像と文章の組み合わせで怖さ倍増です。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
こういうジャンルは初めて。
フェイクだからこそ
疑わずのめりこめる。
動画も初めてみたけど
クオリティが高くてびっくりした。
引きこもりの範子さんは文章でも動画でもゾッとした。
Posted by ブクログ
フェイクドキュメンタリー好きにはたまらん不気味さ。
フェイクドキュメンタリーとは???って人がこの本を手に取っちゃうと意味不明すぎて嫌いになってしまうかも。
テレ東様のYouTubeで世界観を知って読んでもらいたい。
本編だけだと消化不良ですごいモヤモヤするので終わってから頭のキレる方の考察を見て楽しむのもまた醍醐味!ちょっとだけどスッキリする。
お化けが出てくるわけでもないし驚かされるわけでもないのに怖いんだよねー。
Posted by ブクログ
おもしろかった!元々すきなエピソードが補足されててもっとドキドキしたり。YouTubeをみてる人はこっちもよんだほうがもっとたのしめるとおもいます!
Posted by ブクログ
去年youtubeのチャンネルを見つけて、何本か動画を見ました。
それからしばらく見ていませんでしたがたまたま本屋でこの本を見つけ、書籍化されていることを知り購入。
スマホでQRコードを読み取り、動画や音声を楽しみながら読み進める本は今まで読んだ本にはなかったので現代ならではの作品だと感じました。
内容はyoutubeに上がっている動画とほとんど変わらないですがこの本には捕捉情報があるので、動画よりさらに深掘りしたい方には嬉しいと思います。
考察するのが醍醐味の作品でもあるので全部が解決するわけではないのですが。
個人的には「オレンジロビンソンの奇妙なブログ」が1番怖かったです。
写真が怖すぎる。でもつい見てしまう。そんな内容でした。
Posted by ブクログ
YouTubeでは見ていたけど、文字で読むと更に怖さ増して状況が鮮明になって不気味。
やっぱり「フィルムインフェルノ」と「BASEMENT」が個人的には秀逸。
結局何もわからないけど、わからないからこその怖さがある。そして、「池澤葉子失踪事件」に関しては人間のヤバさも。
作った人たちのセンスがスゴすぎる。
Posted by ブクログ
キツかったー。。面白かったけど。
元々YouTubeの動画の方を最近ハマって見ていたので、書籍化を知り手に取ってみた。
ほとんど動画をまだ見ていなかった話ばかりだったので新鮮に楽しめた。途中のQRコードで動画も見つつ。
色々と解釈の余地を残す不気味さがたまんない。YouTubeのコメント欄の考察が盛り上がるのが分かる。この書籍の考察を読んでみたい。
全てフェイクだと思うけど、この平和な国でも毎年行方不明者というのは発生しているわけで、そのうちの何件かはこうして全く不可解なナニかが引き起こしているのかも…と想像したら怖くなったのでやめた。
個人的には、最後の母親失踪事件の話が一番キツい。
不可思議現象ではなく、生きた人間の純粋に剥き出しの悪意が…胸糞でしんどかった。
Posted by ブクログ
フェイクドキュメンタリーQ初の書籍化。動画の答え合わせ要素・新作2本書き下ろし含む、衝撃6映像のショートホラー集。
YouTube上で視聴できるホラードキュメンタリーを配信している『フェイクドキュメンタリーQ』の書籍化です。
それぞれの話に、YouTube動画に飛べるQRコードも付いているので、動画と合わせて楽しめます。
動画の方もあらかた見ましたが、皆さん演技が上手で臨場感がすごいので、やはり動画も見ながら読み進めるのがおすすめ。結構長尺動画が多いので、本を読むより動画を観る時間のほうがかかりました。
個人的にこわかったのは、EpisodeⅡ BASEMENT〜branch〜。動画と合わせて、やはり日常と地続きの恐怖が一番怖いなと感じました。
EpisodeⅤキムラヒサコ〜厄災〜は、何か似た話あったような? と思ったら検索してはいけない言葉の「1997年2月 ニュース」。こちらはどちらも不気味で面白いです。
EpisodeⅦのフィルムインフェルノ〜いくつかのピース〜は、動画のほうが怖さは上かな? 書籍版は動画の後日談付きで、合わせて考察などするのも楽しいと思います。
まだ見切れていない動画もYouTube上にたくさんあるので、ゆっくり楽しみたいです。
Posted by ブクログ
映像で発表されているものを文字と写真で表現するという点では頑張ってると思う。ただ怖さや不気味さは映像で見た方が上のように感じる。
小説かといわれると違うかな?動画を文字に起こした形なので。そのぶん、サクサク読めます。
個人的には書籍書き下ろしの「池澤葉子失踪事件〜母の印影〜」が胸糞悪くて好みです。動画も見ると更に楽しめるそうなので後ほど見てみます。
Posted by ブクログ
★4.5。
色々心霊ドキュメンタリー見て、改めてフェイクドキュメンタリーQの質の高さにびっくりし、これ無料で見てるの申し訳ない…と思って買った本笑
でも読み応えあったな〜!大体が動画で見られるからどんなもんかなーって気もあったけど、追加調査とか動画で語られてない部分がかなり加筆されてて、興味深く見られた。
オレンジロビンソンのところで皆口さんの名前出てきたところにも個人的ににっこり。そんでMotherのディレクターの声なんか聞いたことあんなーと思ったら寺内さんだったのね。そういうのもわかって面白いし、フィルムインフェルノの追加分がいっぱいあって余計謎も深まってて面白かった!
Posted by ブクログ
Qのこだわりは「謎の解答を提示しすぎないこと」「考察の余地を残しても明確な答えは出さないこと」だと思ってた(ってかインタビューでそんなこと言ってた気がする)ので、本もそのスタンスかなーと思って読み始めたら、意外とヒントを出してくれててありがたいねー。になりました。ありがたいのか?
フィルムインフェルノ、後世の映像史に残るべき大傑作。
Posted by ブクログ
YouTube が元ということはまったく知らずに楽しく読みました。
どれも解決はしないけれど怖くて面白い。
自分は特にエレベーターの話が怖くて好み。
Posted by ブクログ
YouTubeチャンネルの「フェイクドキュメンタリーQ」を好んで視聴していたので、書籍化されたと聞き購入。
動画の時も思ったのだが、質感がすごくリアルで読んでいる最中ずっと本当の話なのではとドキドキしていた。
動画ではわかりづらく上手く解釈できなかった部分があったのだが、文章にされる事で噛み砕きやすくなっておりとても良かった。
追加取材や動画には収録しなかった話などが掲載されていてさらに深い部分まで考察できて楽しかった。
Posted by ブクログ
おそらくほとんどが動画の書き起こしと補足なのかな?
文章でのホラーが摂取したい気分だったのでとりあえず本文のみ読んだが、モノクロの写真情報がいい感じに不気味だったのでもしかしたらYouTubeの映像で見た方が怖いのかも。
Posted by ブクログ
YouTubeが原作とは知らずに「読むと死ぬ」、「キムラヒサコ」のカバーに惹かれて購入。
8つの奇妙なドキュメントが描かれていて、どれも絶妙に気味が悪かった。
所々、QRコードがあり読み取るとドキュメントが動画になっておりなかなかリアルに作られて面白い。動画が切り取られ、本の中にも写真で載っていたりするが白黒なので分かりづらい為、動画でもう一度見ると想像力が深まる気がする。でも、顔写真はすごく怖い…。
総評
全ての謎が解決というよりはこういう話がある→こういうオチみたいなのはなく、読者の想像力や推理で楽しむ本なのかなと…。
私のなかではこれはこれで余韻があってありかなと!!
Posted by ブクログ
動画を文章化しただけかと思いきや、しっかり追加のモキュメンタリーで嬉しかった。
あと最後の最後で気づいたんですけど、これ文/夜馬裕さんなんですね!?
Posted by ブクログ
YouTubeで、ホラードキュメンタリーを配信しているチャンネルの解説本。☺ よくわからなく、フェイクなのでオチがない。 文は、夜馬裕さんが書いているし、YouTube(ゾゾゾ)の皆口ディレクターが関係していたり。それに関してはGoodでした。
Posted by ブクログ
TXQ FICTIONでフェイクドキュメンタリーQの存在を知り、たまたま書店でその名前が入った本書籍を見て買いました。
後から知ったのですが、フェイクドキュメンタリーQはYouTubeチャンネルで、その動画の書籍化とのこと。
チャンネルを知らなくても楽しめましたが、文中随所にQRコードがあり、そこからYouTubeの動画にリンクしているため、書籍としての意味はあまりないのかなという印象
Posted by ブクログ
実際に起こったような書き方で、
いくつかの短編がまとめられている作品!
「BAPEMENT〜branch〜」は
映画にもありそうな題材で興味深かった!!
エレベーターが異世界に繋がるって…
ふとした時に誰でもそうなってしまう可能性がありそうでゾワリとする。
「SANCTUARY〜ある少年の自由研究〜」
は画像資料が豊富でよりリアルさを感じた!!
QRコードは怖くて読み込めない派なので
画像で載っていると助かる…怖いけどね!!!涙
「フィルムインフェルノ〜いくつかのピース〜」
は色々な人の体験談が集まっていて、
謎がかなり不可解なのが恐ろしく印象深かった…。
フェイクなのかノンフィクションなのか
分からないような境界を曖昧に描いていて、
最近の流行りなのかなぁと改めて感じた。
と共に、やはり小説ではない体験談集めの延長線のような作品は、個人的に怖すぎてあまり楽しめないのかもしれない…ッッと薄ら思ったのであった…!
Posted by ブクログ
これは本単体ではそうでもないので、本文中にあるQRコードを読み込んで動画を見るか、章に該当する動画をYouTubeで見た上で読むと怖いし面白い。動画を見てわからない箇所を補完したり、活字で読むことで理解を深める…そんな本だと思う。
Posted by ブクログ
良くも悪くも動画を書籍にした感じ。長編の書き下ろしは悪くなかったが、結末らしきものが容易にでてきたので逆にQらしくないというか書籍に向けて簡易化してあると感じた。
ただ動画自体が面白いものであることは事実なので十分楽しめた。
Posted by ブクログ
★3.4
これはフィクションであって、ドキュメンタリーである。
安心してください。この本、あくまで「フェイクドキュメンタリー」です。
と、言われても、作り物の境い目がはっきりしない。
夢か現実か、虚構か事実か。
本書はその境界線をぼかしながら、“わからなさ”を抱えたまま進んでいく。
いやむしろ、“フェイク”の皮をかぶせることで、そこに潜む真実を巧妙に隠しているようにも思えてくる。
わたしがモキュメンタリーに惹かれるようになったのはテレ東の「イシナガキクエを探しています」からだった。明らかな恐怖ではなく、じわじわとまとわりつく“不穏な空気”。
本書にも、それと同じ肌ざわりが確かに息づいている。
本書は映像作品の書籍化だが、単なる文字起こしではない。
書籍というメディアに最適化された再構成と、いくつかの追記によって、やや“答え合わせ”的な構造もあるにはある。
たとえば、
池澤文雄という人物が受け取る数々の小包。失踪し
た母親の行方を追い、一見ゴミのような品々の中に必死に意味を見出そうとする。
そして追記によって、この作品の方向性は明確になった。
“意味を読み解こうとする者たち”に対し、冷笑的な視線を向ける。だが同時に、その“考察にハマる姿勢”自体に、共感や皮肉、メタ的な自意識も感じられる。
考察する読者と、それを仕掛ける制作者──双方を巻き込んだ現代的で複層的なアイロニーが、そこにはある。
だからこそ、現実と虚構の境界を曖昧にしたいときは、モキュメンタリーを観よう。
そして安心してほしい。この本はあくまで「フェイクドキュメンタリー」なのだから。
…さて、次はテレ東の「飯沼一家に謝罪します」でも観てみようかな。
Posted by ブクログ
YouTube動画は殆ど見ずに本だけを読んだ感想としては、現代的な怪談ジャンルがようやく形になってきたな、という印象。ブログやビデオカメラなど、個人が発信できるメディアが普及してからそれなりの時間が経過し、怪談として重要な要素である時間的な重層性がきちんと担保できるようになったのが大きいのだろうか。(なにしろTwitterからでさえもう15年以上が経過している)
Posted by ブクログ
YouTube動画のファンなので、ずっと読んでみたくてうずうずしていた。
動画内容を文字化して、どこが異様なのかが分かりやすくなっており、追加情報も盛りだくさん。
動画より一歩真相に近づけたような気がしても、なんとも分からないモヤモヤ感。
考察意欲が湧くのが「Q」のいいところなので、これから色んな方の考察を読み漁りたい。
Posted by ブクログ
量産され尽くしたフェイクドキュメンタリーを逆手に取って上塗りしてきた感じは、想像掻き立てられてなかなか面白かった。その分真相という点からすると物足りなさがあるのは事実。自分で一つ答えを出すのも楽しいけれど、自分で浮かばないものを知りたい気もするので難しいところ。
Posted by ブクログ
YouTubeでいくつか動画を見ていたので、詳細やその後を読めて面白かった。
「池澤葉子失踪事件」のような不穏な感じの好き。
動画を読み込めるQRコードがついてるのは本当良いですね。
Posted by ブクログ
表紙や帯、パラパラめくったときに見えた写真などから、ヒトコワ系というか、モキュメンタリーさ全開で楽しめる作品なのだろうと期待して読み始めた。ゾッとするような本当にありそうで、どこからがフィクションなのか境界が曖昧になるような面白さはあり、楽しめた。しかし、ところどころにQRコードより動画で視聴できるとの案内があり、この本に収録されている内容はほとんどがYouTubeで公開されていることに気づく。この本は映像や写真や音声を文章で説明するものが多く、YouTubeで見られるならそっちで満足できたな〜と少し落胆してしまった。さらに、以前読んだ他作のモキュメンタリーと比べてしまうが、なんというか、スッキリ感は無い。解決したぞ!そういうことか!というようなスッキリは無く、どれも「こんなことがあったら怖いですよね、ゾッとするでしょ」で終わっている。投げやりな感じがして、読者への救いがないように感じた。このあと考察を調べてみようと思うが、果たして納得できるスッキリさは見つかるのだろうか。とにかく、そういう意味では後味は悪いので、夜に一人で読むことはおすすめしない。